紅葉の…

 「ミャー(おはよう…もうちょっと眠りたい)」

 「着いたぞ。ようこそ、俺の家へ。」

 …あ、そうか。

 妾は誘拐されそうになって、助けられて、誘拐されたんだった。

 …?

 妾、誘拐された…

 「シャー(触るな、この獣。

 妾の肌に触れるな無礼者。

 私の白が汚れるではないか。

 もう、お嫁に行けない。

 あれ?

 妾、神じゃし、伴侶要らぬが…

 恥ずかし///)」

 そうこうしてるうちに、

 「ただいま~」

 私は家に入ってたが気がつかなかったのだ。

 「お帰りなさい。桜ちゃん。」

 「その猫が、さっき連絡があった奴だな。」

 「こいつのめんどうは、俺がちゃんと見る。

 だから…」

 「良いだろう。が、桜花よ名前決めたのか?」

 「…?」

 「桜ちゃん名前がないと、この子可哀想よ。」

 「…何が良いと思う?」

 「「はぁ。」」

 「今から、会議を開きます。」

 と言うことで、急な会議に参加することに成った。

 『桜母から

 ·雪

 ·冬

 桜父から

 ·リリィホワイト

 ·スノーガーデン

 桜花から

 ·桜

 ·シロ』

 「さて、猫君。好きなのを選びなさい」

 …え?

 妾には紅葉と言う名が…

 ッヴ、眼差しが眩しい。

 桜母は硬い漢字。

 桜父は洒落てる。

 桜花はシンプルだけどどこか綺麗。

 何か、良いな。

 こういうの。

 私は迷わず桜花の元に行き、紙の上で

 「ニャー(これにする)」

 と鳴いた。

 こうして妾、紅葉はシロと言う名を授かったのであった。

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