誘拐現場?

 桜花、お前だけは…俺の全てをかけて絶対に幸せにしてみせるから。

 「ミャー(おはようございます。)」

 もう昼か、いまだ猫か。

 なぜ顔が濡れている。

 まあ、いい。

 それより 朝の夏目とやらは、どこに行ったんだか?

 妾は腹が減ったぞ。

 それにしても、本当に落ちてきたんだな。

 ふと、こんなにノホホンしていた束の間。

 何やら外が騒がしい。

 「猫じゃねぇか。」

 「はい、そうです。」

 「こんなのが取引先の物にね~。」

 「人を拉致するよりも、いいじゃないですか。」

 …は?

 どういうことだか、妾は拉致されるらしい。

 ?これ、まずくはないか?

 そう思ったとき

 「おい、おっさんども。うちの猫に何しあがる💢」

 この後言えたことは夏目は強かったというだけ。

 「帰ろうか。」

 そう笑った夏目に抱きかかえられ、妾は夏目の家に行ったのだった。

 あれ?これ、夏目に誘拐されたのか?

 そう思いながら、腕の中で眠ったのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る