異世界は不親切な人ばかりで人助けしたらエルフの国は貞操逆転国家なのでモテまくる

@kaminetu

第1話

 「キャァッァ」


 と叫び声を聞いて俺は駆けつけた。そこには悪の組織で有名な「斬巨の群」と書かれた組織がある。その組織の総長つまりトップに奇声をあげた持ち主は目をつけられてしまった。


 俺は認識が出来ない仮面を被りその組織と戦う決心をした。


「斬巨の群よ、大人しく彼女から離れろ」

「離れる?そんなの面白くねぇ。この俺は俺がイジメ倒してやるんだ残念だったな」


 俺はニッコリ笑った。だが向こうは俺の唇なんて見えることはない。仮面をかぶっていて唇を隠しているからな。


 何故俺は笑うのか?それは俺が悪の組織と戦うのが好きだからさ。だから俺は戦う。


「ヒャハハ俺様に勝てるとでも思っているのか?」

「かかってこいよ。まとめて」


 その掛け声と共に俺に殴りかかる。だがそのパンチは俺に届かず回避する。そこを狙って攻撃してくるが「遅い」と俺が言い終わる前に顎にクリーンヒットを決めて一人気絶。左右から攻めてくるが回避してからのカウンターが決まり二人とも気絶。


「最後はお前だけだぜ。斬巨の群のリーダーサカキさんよ」

「少しはやるみたいだが俺の相手にはならねぇ。勝負する前からわかっている」


「お前は俺に勝てない。これは確定した未来だ。それでも相手になって欲しいならやるが覚悟はできているだろうな」


 するとナイフを持って襲いかかる。俺はナイフを手で受け止めた。「パリン」と音がなる。それと同時に相手の恐怖の感情を読める。俺はナイフを割った。それも時間をかけずにだ。


「だから言っただろう俺が相手じゃないってな」

「バカな俺のナイフは伝説の盗賊団が使っていた最強のナイフ!!何故簡単に割れる」


 これは確かに伝説の盗賊が使っているナイフで切れ味も悪くない。申し分ないと言っていいが俺の力に耐えきれなかっただけだ。


「これで分かっただろう。だから彼女を見逃せ」

「本当に見逃せば攻撃したりしないんだろうな?」

「さぁそれはお前次第じゃないか?約束はしない」


 すると彼女は解放された。近くで見ると彼女は綺麗だった。だがお別れだ。俺も帰らないと日が上る時間だ親に迷惑をかけてしまう。俺は急いで支度をする。


「これで少しでもいい人生を送るんだな」


 金貨が何枚か入った物を渡す。言い忘れていたがここは日本ではなく、異世界だ。パッと見た感じ俺が助けたのはエルフだろう。エルフは捕まえると金になる。だがエルフより価値のある物を身につけることで気にならなくなるって考えだ。そのため何枚か金貨を渡してエルフを捕まえるより大きな徳である。




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