0355:あくまでマッサージ

 セタシュアが良いと言うので、ファランさんにも引き続き一緒に居てもらう事にした。


 妻同伴なら、いくら何でも変なことには成るまい俺が。なったらおかしいし。うん。


 精神的にも、ちゃんと見ててもらった方が安定するな。というか、余計な事を考えないで済む。


 セタシュアはいつものメイド服(それなりに防御力がありそうな厚手の布製の黒のロングワンピースにエプロン)ではなく、お馴染みのかなり薄手の寝間着に着替えてもらった。


 へー普通にお嬢さんっぽくなってきたなぁ。成長……いや、単純に肉が付いてなかっただけか。身長も伸びたかも? と思えるくらいは身体が大きくなってるし。よかった。


 長椅子ともベッドとも言いヅライ、特別製のベッドにうつ伏せで寝てもらう。まあ、妻で何度もやってるのでこの辺は慣れたもんだ。畳んだタオルを顔の両脇において、息がしやすいようにする。もう少し良いマッサージ台が欲しいよな。ガギル……いや、木と革だからノルドの職人さんか。

 

 定番の脹ら脛からだ。


ビクッ!


 え? んーと、まだ揉んでないよ? ゆっくりと、やさしく。ズボンの上から力を入れていく。


「あ……」


 ガバッ! と身を起こして、背中越しにセタシュアがこちらを見る。多分、視界には俺とファランさん。一瞬で顔が赤くなり、また、顔をタオルに埋め、下を向く。まあ、何が行われてるか確認しちゃったんだろうね。


 むふう。とりあえず、もみもみ。脹ら脛をゆっくりと揉んでいく。ここも……思ったよりも肉も付いているし、筋肉もあるみたいだ。まあ、ねぇ。一日中立ち仕事みたいなモノだしね。休めるのは俺が寝てる時、会議している時……くらいか。


 俺の部屋の掃除一切、給仕、洗濯、各種細かい用事。さらにベッドメーキングもちゃんとしてくれてるし。最近では、マジで埃を見かけない。俺の部屋なんて書類が山積みで、すぐに埃の温床化するのに。いちいちどかして掃除しているのだろう。


「あ、ああぁぁぁぁぁぁぁぁ」


 長い吐息と共に漏れてしまう声。ああ、そういえば、みんなも最初のうち、こんな声を出してたなぁ……。いつの間にか出ちゃうみたいなんだよねぇ。アレだ、背伸びして、んーってやったたときに声が漏れるときがあるのと一緒か。


 脹ら脛から足の裏へ。ここはさすがに何も無い、素足だ。正直、この辺と足の裏は男的になんの罪悪感も無く揉めて楽ちんなのだ。さらに、足の裏は皮が厚いので力を入れてツボの刺激をしても大丈夫。揉み返しも……うーん。ほぼ無いんじゃ無いかな? よほどの無茶をしない限りは。


「は、はずか……しいです……」


 ? ああ、そうか、足の裏の皮が固め……かな? セタシュアは……というか、奴隷に靴は与えられない。ここに来たら当然皆と同じ様に靴を履いてもらっているが、それ以前はほぼ、裸足で過ごしていたのだろう。外を裸足で歩くことが普通の場合、足の裏がどうしても靴の様になろうとしてか、固くなる。


 と、いうことで、足の裏、土踏まず、かかと、指の付け根。順番に押して揉んでいく。ぐりぐりとローラのように拳を使い、さらに、土踏まずの内側を指で押し込む。


「ぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁ」


 息が漏れる。まあ、恥ずかしいのと……気持ち良いのを我慢してるんだろうなぁ。何が起こってるのか良く判らないだろうし。


 ぶっちゃけ、まだ、脹ら脛から下……アレだ、駅前のクイックマッサージでやってる、ズボンを脱がないで済むマッサージをしただけだ。


 でも……うーん。結構キテる……な。漏れてるね。セタシュアが困るくらいは。多分、いま、何が行われてるかもグルグルしちゃってるんだろうなぁ……。で、どうしょうもなくてうつ伏せで顔を伏せている状態……になってる。と。


 とはいえ……もう少しやらないと……多分、隷属の効果が変化する云々にまでは至らないだろうし。確か足とか肩だけだと、パラメータがちょっと上がるとかそんな感じだった気がする。まあ、それもスゴイ話だけどね。


「セタシュア、もう辛くてアレかもだけど、実験のためにもう少し付き合ってね?」


 コクコクと、顔を横にして頷く。なんだ、その両方の反応。


 肩から背中、そして腰を丁寧に押していく。うん。敏感。若いからかもしれないけど、既にお漏らしだ。しかも、本人が気付いてない。まあ、うん、ごめん。


 太股から臀部脇、と、イヤらしくない部分をほぐしてゆく。


 セタシュアは……もう、半分意識が無いかもしれない。よだれが垂れっぱなしだし、目も視点が合っていない。


 お漏らしも……多分既に三度目だ。


 と、気付けば、目を閉じて……意識を失っている様だ。


 本当に申し訳ない。多分、刺激が強すぎたのかな。どうなのかな? 意識を失うのは、妻達で何度も経験済みだ。


 取り合えず、オーベさんのデータを取った時と同じマッサージをして、終了した。ここの処理、掃除は屋敷の使用人なら慣れている。


 セタシュアを綺麗にして、部屋で寝かせる様にお願いした。






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