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そして、まず動いたのは絶壁猫尻尾のほうだった。すかさずの右へ動くと見せかけてのフェイク。実際は左へステップして、そこから一気に前進。
ほとんどゼロ距離まで迫った書記を見て、ぬりやは微かに微笑んだ。
まるで、やれやれ、と言いたげな——
絶対防壁。
それはぬりや固有の術式だった。
イマジナリー部長ことジーナは、すでに成仏しているが、その力だけは現在に残り、ぬりやを守護している。
作動は自動的。
書記ことあまかわの必殺のカーサ・ブランカ(現実を恣意的な範囲で64×64のブロックで区切り、任意の箇所をパージする)がさく裂した瞬間、術式反転で無効にする。
音に、逆位相の同じ音をぶつけて無効にする、つまりキャンセラーと同じ働きをするのが「絶対防壁」だった。
あまかわが鬼の形相になる。
「ぬりやあぁぁぁぁ!!!」
「この冷蔵庫は、術者を全て閉じ込める。たとえ書記さん、あなたが五条悟以上の術者だとしても、この冷蔵庫から逃れることはできない」
それまで部室の空間を不法占拠し、妙な圧迫感を持って存在していた冷蔵庫が励起する。そして扉が開き、冷気が——
ぬりやがハッと驚愕の顔をする。
冷静沈着、それでいて飄々とやりすごしているように見えるぬりやだったが、その本質は天然。
なぜ、ここに冷蔵庫を持ってきたのか。
そもそも冷蔵庫に何が封印されていたのかを忘れて、ドアを開けてしまった!
冷気が空気を白く煙らせ、その煙の中からのそっと髪の長い女が現れた。
リンゴ飴の女。
つまり、原初の罪を齧り、吐き出す女。
アダムをたぶらかすリリス。
蛇の誘惑を、罠と知りながら嬉々として飛び込んだイブ。
イザナギを誘惑し、形の定まらないナニモノかを生み出したイザナミ——
「ギニニニニニ!!」
あまかわが吠えた。
それは恐怖を霧散させるための、必死の抵抗だった。
場には混沌しかなく、コーギーすら黙って見ているしかなかった。会計はなんかへたりこんでおしっこを漏らしていた。きっと世のおしっ娘需要を満たすための、いやらしい戦略的おしっこだろう。
世界は破滅へのカウントダウンを数えていた。
「あれ、なんかおしっこ臭くないスロ?」
本を読む手を止め顔を上げた顧問が言って、場の緊張は解けた。リンゴ飴の女は冷蔵庫へと戻り、あまかわはギニニする自分の胸元が豊かではないゆえのT首露出の状態にあることに気づき、コーギーはとりあえずおしりふりふりし、会計は額に「💢」を浮かばせていた。
「誰のおしっ○が臭いじゃー! むきー! バカ! おバカ! スカ○ロ禁止ーっっ!!」
「あ、なんかごめんスロ。俺、ちょっとひと勝負してくるね」
逃げるように消えた顧問に、残された部員達は宙を飛ぶトンボマークを眺めるだけだった。
破滅のカウントダウンは免れた。
コーギーだけが楽しそうに教室を跳ね回っている。
「なんかごめん……」
ぬりやは、薄いからこそさらけだされるあまかわの胸を見ないように顔を背けながらいい、あまかわも微笑んだ。
「わたしこそ……なんか、すぐ感情的になっちゃって……✨」
最前までの一触即発ムードから、なんかちょっといい雰囲気を出し始めたふたりに、会計は、ケッ、と悪態をついた。
コーギーは疲れてスヤァと眠っていた。
作者からの返信
うむ、ご苦労であった(´・ω・`)
(顧問が会計に厳しいのはよくわかったわん)
(あと、ぬりや殿のスロ語尾と、顧問のスロ語尾はかなり印象違うの不思議www)
りんご飴の女がスタンドになってて、原作がどんどん冒涜されていくこのハルキ転落パティーンwww
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まず、ナイスおしっ娘✨️✨️
あと、絶壁猫尻尾ってひどくないwww?
なんで花の匂いがするんだろうと思ったら、カサブランカつながりかw
……いや、あの匂いけっこう強烈だから隠密には全然向いてないじゃんw
特徴的で変な語尾でキャラ付けするのは、あざとい上に物語の前半で退場する役の典型かもしれないですぞwww
やぁやぁ、部室がだいぶ賑やかになりましたねぇ。あたしも嬉しいですわ✨️
なんか、自分がここまで活躍してるのを見るとかえって恥ずかしくなっちゃったりしますけどw
あ、ちなみに賞にエントリーする前は☆50も行ってなかったと思いますよ💦
あそこの賞レースに参加すると忖度星はいっぱい貰えますのでw
実質、半分の46くらいと見るのが妥当な評価じゃないですかね(などと持論を申しており───)
まさか、部室に持ち帰られる羽目になるとはおもってもみませんでしたわw
「べ、別に講評が欲しかったわけじゃないんだからねっ!?」
と、絵に書いたようなツンデレ女学生ムーヴをかましつつ……✨️
全く読んだことのない私は、皆様の書くものから察するに、ハルキと云う作家はスタンドの出てくる能力バトルものを書いている作家だと勘違いしそうになっております✨️
作者からの返信
評価を間引きするなよw
ハルキはね……それを許してくれる世界なの……!www