星空団の笑顔満開ミッション

刈部三郎

メンバー入り

社長

「…と!いうわけで!よろしくね!」

「いや、全く意味が…」

優の父は社長と友人のため、よく優を交えて食事をしていた。今回もそうだと思っていたら…

「いや、いきなりメンバー入りなんて困ります。第一、私が『笑顔満開』ファンクラブのファンって知ってますし、主要メンバーは苦手で…」

社長

「だーいじょぶだいじょぶ!慣れるから!」

「いや、絶対無理だと思…」

社長

「じゃ、しばらくしたらメンバーが来るからここで待ってて!」

「は?!いや、私OKしてな…」

社長

「よろしく~!」

(バタンッ!)

「…はあああああ~?!いや、意味わかんない!なんで私が星空団に入らなきゃいけないの?!そもそも私は『笑顔満開』ファンクラブのメンバーだし、特に陽気くんと目が合ったら…!!」

そんなことを考えていると、ガチャッとドアが開いた。

「え…?」

緑川

「あ…君がメンバー入りする子?緑川渉ですっ」

「噛んだ…可愛い… 飯田 優です…」

緑川

「ごめん、すぐ噛むんだ。笑」

「本物だ…」

緑川

「はい?」

「あ、あ、握手してください!」

緑川

「え?笑 なんで?笑」

「担当なんです!」

緑川

「俺の?!えっ、もしかしてファン?笑」

「はいっ!『笑顔満開』のファンです!」

山本

「『笑顔満開』のファンか、珍しいね。笑」

緑川

「あれ、山本さんいつの間に」

山本

「今。てかいつまで手を握ってるの?笑」

「あぁっ!ご、ごめんなさいっ!」

山本

「俺とも握手する?笑」

「よろしいんですか」

山本

「堅いな!笑 いいよ笑」

大好きな緑川と手を握れてとても幸せなのに、更に山本さんとまで…!

山本

「メンバー入りだよね?よろしく!山本健永です!」

(ぎゅっ)

「飯田 優です…し、しにそうです…////」

山本

「え、ほんとに?笑 じゃー俺と付き合ったらもっとヤバいんじゃない…?」

山本さんが私にグイッと近づいた。

「ひゃいっ?!////」

緑川

「山本さん、いくらメンバー入りとはいえ出会って早々そのセリフはヤバいし近い」

山本

「そう?笑 好きならワンチャンかなって!」

緑川

「いや困ってるから…優ちゃん」

「えっと…わたしは…////」

私が下を向いてもじもじしていると、ついに…

(ガチャッ)

陽気

「やっほ~!ね~!メンバー入りの子がアニメ好きって聞いたんだけど~!」

緑川

「え?君もアニメ好きなの?って、あれ?」

山本

「あれ?優ちゃん?」

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