青春
甘夏みかん
第1話
28歳の夏、私は彼に出会った。私は28の夏、資格の学校に通っていた。前の仕事をストレス(そんな大袈裟なものではなく、ただの怠惰)でやめ、実家でうだうだしていた私。そんな私に父が資格の学校にでも通ってみたら、と提案したのが始まりだ。学校に行くのは働くよりはマシだ、と思った私は早速通うことにした。昔から楽な方へ楽な方へ流されていくのが私の性質だ。こうして28の、モンスターニートが爆誕した。しかし、学校に通っているというのは良い。ニートの罪悪感が
薄れるからである。しかし、この年で資格の学校に通う人なんてあまりいない。教室を見渡すと、やはり、若者が多い印象だ。
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