かつてヒーローに憧れていた俺が怪人と戦う理由
木津山且
第1話 正義のヒーロー、ダークウォリアー
昔からヒーローが好きだった。
子供の頃、齧りつくように画面の向こう側にいる仮面ライダーや戦隊といったヒーロー達の活躍を見ていた。
カッコ良い必殺技を決めて、悪い敵をやっつける――そんなヒーロー達に憧れていた。
ある日、俺は夢を見ていた。
蜘蛛の怪人から襲われている人々を守る夢。
夢の中で、いくら傷つけられても俺は果敢に怪人と戦っていた。
「う……ん……」
何だか身体中が痛い。
ゆっくりと目を覚ますと、誰かが俺のことを真上から見つめていた。
徐々に視界がはっきりしていき、俺は上体を起こした。
「目が覚めたようだな」
端正な顔立ちをした泣きぼくろが特徴の少女が俺に話しかけてきた。
ここは明らかに自分の部屋ではない。
俺は辺りを見渡して、状況を確認する。
「あ、あなたは……?」
「私の名前は
少女の話を聞き、ようやくこの場所が病院であることに気づく。
見た目、高校生くらいに思えるのだが、こんな俺より年下に見える少女が手術をしたというのだろうか。
どうにも信じられない。
そもそもどうして、こんなところにいるのか全く記憶がない。
「手術は無事に成功した。ひとまず今はゆっくり休むと良い」
「あ……ちょっと!」
霞という少女は呼び止める間もなく、病室から出て行ってしまった。
その後、看護師が来ると、点滴を打ってくれた。
看護師に病院の場所を尋ねると、どうやらここは東京大学の附属病院らしかった。
状況が一向に読み込めない俺はぼんやりと窓から見える外の景色を眺めていた。
「失礼するぞ」
入口の方を見ると、霞の姿が見えた。
霞は白衣を身に纏っており、サラサラとした長い髪を靡かせながら、こちらに向かってきた。
「君の様態を確認したいと思ってな。気分はどうだ?」
「今のところ、何ともありません」
「そうか、それは良かった」
「あの、霞さん。俺どうなったんでしょうか? 手術を受けることになった経緯とか、その辺の記憶が無いんですが」
覚えているのは昨日の夜、行きつけの居酒屋でお酒を飲んでいたこと。
酔いが強かったせいか、帰り道での記憶がどうにもあやふやである。
「私のことは呼び捨てで構わない。
俺と同い年となると、霞は二十一歳ということになる。
いずれにしても、その年齢だと医師免許は取れないはずなのだが……
「順を追って説明しよう。君はこの辺りに潜む怪人、『ラカサ』から攻撃を受けたのだ」
「怪人……ラカサ……?」
あまりにも現実離れした言葉に俺は困惑した。
記憶を辿ると確かに昨日の夜、蜘蛛のような怪人と遭遇した記憶がある。
あれは夢だと思っていたが、まさか現実だったのだろうか。
「そういえば昨日の夜……蜘蛛の怪人を見たような」
「やはりそうか。これを見ると良い」
霞はスマホを取り出すと、指で素早く操作し、画面を俺に見せてきた。
それは某大手サイトのネットニュースで、蜘蛛の姿をした怪人が街中に現れたという内容であった。
自分のスマホでも調べてみようと思い、SNSで『蜘蛛 怪人』で検索すると怪人が街中で暴れているという投稿がいくつも出てきた。
「蜘蛛の怪人……まさか、本当に……?」
「そのまさかだ。怪人から攻撃を受けると普通は正気を保てなくなるのだがな。君はどうやら特異体質だったようで、特別な手術を施した」
「えっと……特別な手術っていうのは、具体的には?」
「簡単に言えば、君に変身能力を授けてやった。どうか人類の為に私達に協力して欲しい」
霞は俺に対して深々と頭を下げてきた。
俺の中で不安は確かにあったものの、心のどこかで高揚感も感じていた。
「つまり、変身して怪人と戦えば良いってことなんだよな?」
「その通りだ。勿論、危険が伴うことにもなるのだが……」
危険が伴うか……怖いという気持ちは勿論ある。
しかし、俺の中では恐怖心よりもヒーローへの憧れの方が勝っていた。
「分かった。協力するよ。その……怪人と戦うの」
協力することを了承すると、霞はゆっくりと頭を上げる。
俺は霞の表情を観察したが、相変わらずの無表情で、どんな気持ちなのか全く読み取れない。
「ありがとう。礼を言う。今日はゆっくりと休むと良い」
霞はそう言い、部屋から出ていった。
病室で一人になった俺は特にやることも無いため、すぐに眠ることにした。
次の日の朝、俺は看護師が用意してくれた病院食を食べた。
病院食というのは味付けが薄いものと勝手に思っていたが、中々に美味しかった。
「すまない。ちょっと良いだろうか」
ちょうど俺が病院食を食べ終わったタイミングで、霞が部屋に入ってきた。
霞は何やらスマートウォッチのようなものを持っている。
「えっと……何か用か?」
「君の退院が決まった」
「もう決まったのか。いつなんだ?」
「今だ。今すぐに退院してくれ」
「え、今!?」
「ああ。さっきちょうど、ラカサの目撃情報があってな。院長に話をして、急遽君のことを退院させてもらうことにした」
「そんな急に……」
まさか病み上がりで戦うことになるなんて……
もうちょっとこう、準備期間が欲しい。
例えるなら、入りたてのバイト先でワンオペを強いられるような気分である。
「安心しろ。こちらには武器がある。これを使うと良い」
霞は手に持っていたスマートウォッチを俺に渡してきた。
電源ボタンを押すと、三つのアイコン――白い背景に『M』、『F』、『S』と記載されたアプリのアイコンが表示された。
「えっと……これは?」
「私が開発した対ラカサ用武器、変身ウォッチだ」
「変身ウォッチ……これを使えば、俺も仮面ライダーみたいなヒーローになれるのか?」
俺が訊くと、霞は口角を上げて「ふっ」と不敵に微笑む。
何だ、そのどや顔。腹立つな。
「その通りだ。Mのアプリあるだろう? Mはメタモルフォーゼ……つまり、変身するためのアプリだ。ひとまずこれを利き腕に装着してくれ」
俺は霞に言われた通り、変身ウォッチを右腕に装着する。
見た目は普通のスマートウォッチのようだが、これで本当に変身できるだろうか。
「和人、君を怪人がいるところまで案内する。付いてきてくれ」
病室を後にした俺達はエレベーターを使って、一階に降りる。
霞は病院の駐車場まで移動すると、駐車場に置いてあるバイクに跨り、キーシリンダーに鍵を差し込んだ。
すると、バイクにエンジンが掛かり、けたたましいエンジン音が鳴り響く。
「ほら、ヘルメットだ。結構飛ばすから振り落とされないようしっかりと私に掴まってろよ」
「お、おう……」
霞から投げ渡されたヘルメットを被り、バイクに乗った。
掴まれと言われたが、どこを掴めば良いのだろう。
腰か……? 腰で良いんだよな、うん。
霞の腰に手を回し、がっしりと捕まった。
「よし、行くぞ」
おお……思っていたよりもかなり細い。
霞は特に動揺することもなく、勢いよくバイクを走らせた。
初めて乗るバイクの感覚に少々戸惑ったが、移動中の景色を眺めるくらいの余裕はあった。
「あの……霞は病院で働いてるのか? 年齢的には大学生だよな?」
「別に働いているわけではない。私は東大に通う医大生だ。今は研修生という体で手伝いをしている」
「でも……俺のことを手術したんだよな? 研修生にそんなことが出来るのか?」
「問題ない。院長から特別に許可を貰っているからな」
良いのか、それ……
しかし、院長が許可したということは相当優秀な医大生なのだろう。
そもそも東大の医大生というだけでめちゃくちゃ頭が良いはずだ。
「そ、そうか……それで、怪人はどこにいるんだ?」
「情報によると、大塚公園にいるらしい。ここからだと十分くらいで着くはずだ」
大塚公園は文京区にある公園でラジオ体操発祥の地と言われており、俺もサークルの花見などで何度か訪れたことがあった。
霞の言う通り、公園には十分ほどで到着した。
バイクから下りた俺はヘルメットを取ろうとした。
「おい、和人。ヘルメットは取るな」
「え、なんでだ?」
「これから変身するんだ。素顔を誰かに見られたら厄介だ。それに……ヒーローというのは正体不明であるから良いものだろう?」
霞の説明を聞いて、納得した。
確かにSNSで俺の顔を晒されるのは望むところではない。
それにしても……奴はどこだ。
俺達は怪人を探すべく公園内を歩いて回った。
公園内には自然に囲まれており、遊具やテニスコートといった設備が見受けられた。
やがて中央広場にて、キラリと眩しく反射する物体を発見した。
銀色に輝くメタリックな身体をした蜘蛛の怪人……あれだ、間違いない。
公園から逃げ惑う人々が大半だが、中には面白半分で怪人を撮影しているものもいた。
「お前! なーに勝手に撮ってんだ、コラァ!」
「ひゃあ!」
怪人は手から糸を飛ばし、撮影していた野次馬の一人に糸をくっ付けた。
勢い良く自身の元まで手繰り寄ると、がっしりと野次馬の首を掴んだ。
「た、助け……」
「ふん、お前もせいぜい苦しむと良い」
怪人はプッと口から針のようなものを吐き出す。
針は野次馬の頭へと刺さってしまった。
怪人は野次馬から手を離し、針を刺されてしまった野次馬はバタンと地面に倒れ込む。
「おいおい、あの人。大丈夫なのか? 死んだんじゃ……」
「大丈夫だ、死ぬことは無い。だが……」
野次馬は目を開け、むくりと立ち上がった。
だが、何やら様子がおかしい。
やけに目が血走っている。
「仕事……仕事、仕事、仕事ーーー! もっとたくさん働かねば……今すぐ職場に戻らなければ!」
野次馬はそう叫ぶと、物凄い形相で走り出し、どこかに行ってしまった。
俺は何がどうなったのか、まるで状況が分からなかった。
「えぇっと……これはどういうことなんだ?」
「ラカサは他人に攻撃することで、自分の悩みを植え付けることが出来る。恐らく、仕事によるストレスで怪人化したってところだろう」
ストレスが原因で怪人になるのなら、かなりの人がなりそうなものだが他にも何か条件があるのだろうか。
「おっと、詳しい話は後だ。早速、変身するんだ」
「わ、分かった!」
俺はMのアイコンをタッチした。
身体が熱くなり、変身ウォッチから何やらカッコ良いロック調の音楽と共に『レッツセイ、ヘンシン』という電子音が繰り返し流れる。
怪人は変身ウォッチから流れる音に反応したのか、俺達の方を見た。
「何だ、お前らは。ヘルメット何か被りやがって、怪しい奴らめ」
あ、怪しい奴らって……怪人だけには言われたくないのだが。
「スパイダーラカサよ。恐れ慄くが良い! 貴様が我々の記念すべき最初の相手だ。さぁ、和人。叫ぶんだ……『変身』と!」
霞はシャキーンと腕を斜めに伸ばし、仮面ライダーみたいな変身ポーズを決めた。
幸いにも人が少ないとはいえ、めちゃくちゃ恥ずかしい。
「わ、分かった! こうなりゃやってやるよ!」
半ば勢いに任せて、「変身!」と高らかに叫んだ。
足元から頭に掛けて、自分の身体が黒い装甲で包まれていく。
す、すごい……本当に変身出来たぞ。
どんな技術だ、これは。
「これが正義の戦士、ダークウォリアーだ。さぁ、和人……思う存分、戦うと良い」
ヒーローになれたことに俺は大興奮であった。
まだ残っている野次馬達は物珍しさに俺を撮影していた。
「ふん。ダークウォリアーねぇ……オラァ!」
「うっっわ! 危ねぇ!」
怪人は俺に接近すると、間髪入れずに殴りかかってきやがった。
俺は辛うじてパンチを避け、怪人と距離を取る。
「おい、和人。近づかないと勝てないだろ」
「そ、そんなこと言われてもな……そうだ! 遠距離用の武器とかないのか? 銃とかさ」
仮面ライダーやスーパー戦隊ではよく銃やビームを使って怪人を攻撃するシーンがある。
俺もそういった武器で怪人と戦いたいと思った。
「そんなものはない! まぁ、近いうちに使えるようにするつもりだけどな。今は近接格闘で何とかしてくれ」
「マジかよ……」
「安心しろ。ダークウォリアーになれば攻撃力も防御力も変身前の比ではない。多少の攻撃ならどうってこと……」
霞の説明が終わる前に怪人の糸が俺の腕にくっ付いた。
一瞬にして俺の身体は怪人の近くまで引き寄せられ、強烈な顔面パンチを受けた。
「がッ……!」
強い衝撃を喰らったことでグニャリと視界が揺らぎ、危うく気を失いかける。
何がどうってことないだ……めちゃくちゃ痛いじゃないか。
再び怪人が繰り出してきたパンチを俺は左手で受け止めた。
掌にじわりとした痛みが広がる。
「ダークウォリアーだっけ? ふん。あんまり強くなさそうだな」
怪人の言葉に俺は少しカチンと来た。
舐めやがって、この野郎……!
「へ、そうかよ! オラ!」
油断している怪人の頭部に正拳突きを決めた。
大ダメージになるかと思いきや、怪人は軽く額を抑えているだけで平気そうである。
「何発撃とうがお前の攻撃など、私には効かん。早いところ、諦めると良い」
「ちくしょう、舐めるなよ!」
闇雲にパンチやキックを繰り出してみるものの、どれも致命打には至らない。
挙句、怪人は俺の脚に糸をくっ付けると、思いっきり引っ張ってきた。
「うわ!」
俺は思いっきり体勢を崩してしまい、派手に地面に倒れ込んでしまう。
「和人! 『F』のアプリを使え。フォームチェンジだ」
えぇっと、Fのアプリ……アイコンをタッチすると、今度は『Power』と『Speed』の二種類の選択肢が出てきた。
「パワーフォームを選択しろ!」
霞の言葉に反応し、俺は『Power』の方を選択した。
全身から『キュイーン』という機械的な音が鳴り、黒い装甲は赤色へと変化する。
更に身体を包み込んでいた装甲が全体的に厚くなった。
俺は立ち上がり、パンチを撃つべく拳を握りしめ、腰を捻った。
「無駄だ、お前のパンチなど、痛くも痒くも…………うぎゃあぁ!」
なんと、俺のパンチで数メートルほど怪人が吹っ飛んだ。
どうやらこの形態になると、力が増すようだ。
その反面、身体は重くなり、スピードが落ちていることを実感した。
ふらふらになりながらも怪人は立ち上がり、伸ばした糸を俺の右腕に付けた。
「おのれ……こうなりゃ、もうお遊びは終わりだ!」
怪人がグルグルと俺の周りを走り始める。
上半身を縛られてしまい、両腕の自由が無くなってしまった。
ちょっとやそっとの力では破れそうにはない糸の強度である。
「私の糸からは絶対に破れんよ……」
糸を破ることに苦戦していると、霞が「おい、和人」と俺に呼び掛ける。
「モタモタするな。早くこんな糸、ぶち破ってやれ」
全く、無茶言ってくれるな……
こんな状況だというのに、霞は全く動じていない。
怪人は俺の背後に移動すると、俺の首に腕を回し、頸動脈を強く締め上げてきた。
かなりの力で呼吸もままならない。
「ぐ……!」
「どうだ、苦しいか? くくく……ほら、早く変身を解け。変身を解けば命だけは助けてやろう」
俺がここで倒れれば、怪人による被害が更に増えることだろう。
それはダメだ……これ以上、こいつの好きにはさせられない。
「オッラァ……!」
両腕に思いっきり力を込めると、糸がブチブチと音を立てて、千切れていく。
「ば、馬鹿な!? うがっ!」
怪人の腹部に肘打ちを決めると、怪人は俺の首から腕を離し、よろめいた。
「今だ、和人! 『S』のアイコンをタッチしろ。必殺技だ!」
霞の指示に従い、俺は変身ウォッチ内にある残された必殺技アプリ、Sのアイコンをタッチする。
すると、右拳が赤く光り輝き、力が溢れてきた。
「貴様……たまたま糸を破ったくらいで、良い気になるなよ!」
怪人は右脚を上げ、蹴りを繰り出してくる。
怪人のキックと合わせて、自分の赤く光る拳を突き出した。
「レッドインパクト!」
即席で思いついた必殺技名を叫ぶ。
俺のパンチと怪人のキックが激しく拮抗する。
何とか怪人のキックを押し返すと、怪人は「うあああ!」と叫び声を上げ、数メートル先にある樹の方まで吹っ飛んでいった。
怪人は樹にぶつかると『ドカン』と音を立てて爆発し、黒い煙で姿が見えなくなる。
まさか……殺してしまったなんてことはないよな?
「安心しろ。変身ウォッチにはセーフティ機能が掛かっている。殺してしまうなんてことはない」
俺の心情を察してくれたのか、霞が説明する。
爆煙が消えていくと、白髪の男性が「うぅ……」と蹲っている姿が見えた。
「なぁ、これ……どうやって変身を解除するんだ?」
「もう一度電源ボタンを押してみろ。そうすれば変身が解けるはずだ」
変身ウォッチの電源ボタンを押すと、ダークウォリアーから元の姿に戻った。
仕組みはよく分からないが本当にすごい技術である。
霞は蜘蛛の怪人だった人間の元まで詰め寄った。
「ラカサの正体はあなただったんですね……副院長」
「え、副院長!? この人が?」
「霞君……私は一体、何を……」
副院長はどういう状況か読み込めないようである。
どうやら怪人になっている間の記憶は無いらしい。
「副院長。落ち着いて聞いてください。あなたは怪人になっていたのです」
「怪人に……!? 私がか?」
「はい。ウィルスによる感染と仕事のストレスが原因だと思います。」
「そ、そうか……いてて……」
「今はゆっくり休んでいてください。これから病院に連絡しますから」
霞はスマホで病院に連絡した。
しばらくすると、病院のスタッフが救急車で駆けつけてきた。
動けない副院長は担架に乗せられ、運ばれていった。
「副院長、これからどうなるんだ?」
「ひとまず、これから診断を受けてもらうことになるだろう。ダークウォリアーの力で人間に戻ったから、もうラカサになることは無いはずだがな」
怪人やダークウォリアーについて、まだまだ分からないことだらけである。
ヒーローとして戦う以上、俺はもっと強くなりたい。
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