異世界なのか、現実なのか

あき

第1話プロローグ

35歳 山田ひろし

年末年始の休暇、周りも結婚し、誘えるやつもいなかったので、一人で東南アジアに観光旅行に行くことにした。

現地のホテルに着いた初日は近場にあるローカルの店で簡単にご飯を食べ、明日は観光本に書いてある有名スポットにでも行ってみるかと思い、携帯で地図や観光地を調べたり、ネット小説を読みなおしたりしていたが、疲れてそのまま寝てしまった。


朝、体が痛く目覚めた。知らない部屋だった。


え??あたりを見回すも見たことのない木造の部屋。

携帯も荷物なく、部屋には簡易なベッドと窓と扉だけ


窓から見える景色は一階のようで、畑らしきものがみえる。

自分の手を見てみるもいつもと同じ。

もしかしたら異世界にでも転生してしまったのだろうかなどと思いつつ

混乱しながらも、だれかーとも叫べず、

すこし怖いが喉が渇いたので水が飲みたい

そんなことを思いながら、とりあえず身を起こしたものの、靴が見当たらない。

仕方なく裸足で立ち上がり、恐る恐る扉を開ける

少し広いリビングのようなスペースがあるが、だれもいない。

何もない。土間のような出入口があり、扉が開いている。

家の中から外を伺うと

目の前には、道と畑と山、、、、近くに他の民家が数件ある。


なんだこれ?

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