依頼を受けます
「「「「「アルティメットゴーブラスター!!!」」」」」
放たれる必殺技、爆散するおばちゃんトレイン。
「これで諦めると思うなよゴーレンジャー!」
負け惜しみを叫んだヒールは今の悪の組織ヤミダークのアジトへと帰還した。
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それはまだ悪の組織ヤミダークが存在していたある日の事、ふとヒールはとんでもない作戦を思いついた。
正義と悪がぶつかる時、必ずと言っていいほどに野次馬をするバカ達は出てくる。なら戦ってる間にそのバカ達を戦闘員で吸収して成り代わらせるのはどうだろう。そうすれば街中に一般人に化けた戦闘員をバラまいて情報収集ができるし働かせて資金稼ぎもできる!
これは素晴らしい作戦だ。ヒールは自画自賛した。
ここで一つ説明しよう!
ヒールが生み出す戦闘員にはある能力が付いている。
それは相手を吸収することでその相手の能力ごと変身することができる能力だ。
これはおばちゃんトレインの買い物かごだけで変身したように相手の一部分だけでも問題無いぞ!
「オカエリナサイマセ、ヒールサマ」
アジトへ帰還したヒールを出迎えたのはふんわりとした雰囲気ながらもボンキュッボンと出るところはしっかり出ている茶髪の女性。名を「豊穣 ゆたか」という。名前の通り大変豊かなモノをお持ちでヒールの専属秘書みたいな事をやっている。
対するヒールはぽんきゅっぽんだ。戦闘員をこねこねしてボンにする事も出来るが戦闘員は戦闘員だ。
過去に1度それをやって出撃したらボン戦闘員を破壊されて残念な子を見る目で見られた事だってある。
ドンマイ言うなイエローピンク!
まぁそれは置いといて、この「豊穣 ゆたか」はヒールの素晴らしい作戦によって吸収され生まれた元一般人戦闘員だ。
しかも豪邸持ちのお嬢様だったらしく組織が壊滅する前は潤沢な資金源として、現在は新生悪の組織ヤミダークのアジト提供者として大変役に立っている。
オマケで付いてきた両親も資金源として役に立った。保険金ウマウマ。
「ただいまぁ、んぷ……」
ヒールは出迎えたゆたかの豊かなモノに顔を埋めてぱふぱふモミモミする。こうすると負けたイヤな気持ちもすぐに無くなるのだ。
次は絶対ボコボコにするから覚悟してろよゴーレンジャー!
「地下、どのくらい出来た?」
それから5分くらいおっぱいを堪能したヒールは顔を上げてゆたかに問う。
「ハイ、ゲンザイケイカクノ38%マデシンコウシテオリマス」
計画とは新生悪の組織ヤミダークの地下アジト建造計画の事である。
以前のアジトは地上にあって最終的に巨大ロボの集団にボッコボコに吹き飛ばされたので今度は地下に作る事にしたのだ。
しかも場所は豪邸立ち並ぶ富裕層向けの一等地。
これでいきなり巨大ロボに吹き飛ばされるなんて事は無いはずだ。
「おーけー、他に報告する事はある?」
「ハイ、ゲンザイイチブシザイガフソクシテイルノト、サキホドアラタナイライガハイッタノヲカクニンシテオリマス」
「資財はいつもの所に発注しといて。依頼はどこから?」
「ハイ、アンコクオトメキシダンワルキューレカラデス」
「あー、またワルキューレか……。依頼はいつものでしょ?」
暗黒乙女騎士団ワルキューレ
女性メンバーだけで構成された悪の組織で、目的はメンバーの性癖に合った相手を捕まえて結婚する事だ。
その目的だけ聞くと本当に悪の組織?となるけど相手に妻子がいれば結婚の邪魔になるからと売り飛ばすし子供相手なら連れ去って自分好みになるように育成・調教する。そして例え狙った相手がヒーロー・ヒロイン・悪の組織だったとしても必ず捕まえる。
誰であろうとワルキューレからは逃げられないのだ。
といっても早々そんな相手が見つかる訳も無くて普段はヒールが資金稼ぎ目的でやっている戦闘員派遣会社の派遣用戦闘員を自分達の好みに合うように作ってもらいラブドール代わりに使っているのが実状だったりする。それでいいのかワルキューレ。
「イエ、ドウヤラコンカイハチガウヨウデス」
「そうなの?あ、ってことは次のターゲット決まっちゃったの?うわぁ…その人はご愁傷さまだね。それで依頼内容は?」
「ハイ、ネトリビデオヲトルカラサオヤクジュッタイイソギデヨロシク、トノコトデス」
「寝取りビデオって……、ほんとワルキューレの淫乱連中は私の戦闘員をなんだと思ってるのかな!依頼内容も雑だし金払いが良くなかったらぶっ潰してる所だよ!」
ヒールは怒った。でもそれはそれとして依頼は受ける。だって金払いいいんだもん。
オーダーメイドに特急料金×10で280万円になります。まいどありー!
「とりあえずAVサイトでいい感じの探して作るか〜」
その後、ヒールのパソコンには寝取り系AVの広告ばかりが表示されるようになっていた。
悪の組織は私だけ 十六夜冬歌@読9書1 @Touca0401
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