よるに腰掛ける

百彪

中途はんぱなゆめ

夜に腰掛けてた中途半端な夢を歌った

ロックンローラーは

電話のベルも届かぬとおくに行ってしまった


窓辺に腰掛けたぼくは

忘れられないメロディーを口ずさむ


あの日見た夢はいつまでも変わらずに

フワフワと不安とともにすべり出し

終わり際を恐ろしく駆り立てるから


あのロックンローラーの歌声を

ぼくはいつも思い出すようにしている


あいをわすれてしまわぬように

ゆうきをなくしてしまわぬように


中途はんぱなゆめは

すっかりわすれてしまえるように



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