二章現世に再臨
とある有名人とランデブー
ゲートをググり出てきた場所。それは
「あ、ここって主を追っかけて出てきた場所だぁ」
出てきた場所はオレがゲートに入り込んだアジトであった。
そこのゲートから出てきたようだ。確認のために再度入ってみるとそこは一等級ダンジョンの平原だった。
つまり戻ってきてもう二度と試練のダンジョンに入ることはできないのか?後で確認しよう。
今は現世の状態を確認したい。確か五日ほど経っているっけ?そろそろダンジョン関係のことがニュースになって少しだろうがいろいろ判明しているのだろう。
そして服を創造してメタリンはネックレス状態になってもらって装備した。
意外となろうと思ったら装備するものならなれるんだな。
そしてアジトを出るとそこはあまり変わりはなかった。だがところどころ変化があるように感じる。違和感を感じ、見たことのないコンビニがあったのでそこに入って新聞を見ると。
2019年五月九日と出た。
ちなみに俺の誕生日は2004年五月四日だ。そしてオレがゲートに入った日は2009年五月九日だったはずだ。それに見出しは
日本最強のダンジョン探索チーム「ドラゴンファイターズ」!!三等級ダンジョン攻略!!
これってもしかして、試練のダンジョンとこっちの世界の時間軸がずれていたのだろう。
だがまぁ時間軸通りの見た目でよかったとも思う。
「しっかしここからどうするか」
十年経っているのだオレは行方不明か時間が経過してしまっての死亡判定を食らっているだろう。ほんとにどうしよ。
まぁ他のダンジョンに潜ってみるか?
〈完全察知〉を使ってみたら幸い近くに二等級ダンジョンがある。
何とかなるだろう。
……………
「いやー身分証がないとねぇ……身分証もってまた来な」
えぇわかっていました。わかってましたとも。誰が出てきて誰が出てきていないのかを確認照合するために身分証提示必要なのは子供でも考えれること。
というわけで完全透明化&不可知化の魔法を想像して入った。ざるでした丸
入り口はアジトにあったゲートと同じ感じだが広い。二等級と一等級の違いか?中に入るとアジトダンジョンと大して変わらないところに出た。モンスターも感知するがそちらもアジトダンジョンと同じだった。
「対して強くない奴らばっかだねぇ」
メタリンに話しかけたが独り言のように言ってしまい周囲にいた人達から変な子を見る目が飛んでくる。
そしてその中のオレと同じくらいのかわいらしい女の子が話しかけてくる。かわいらしい女の子が!
「ねぇねぇ、あなたダンジョンに来るの初めて?」
「え!?あ、ま、まぁそうですね」
メタリンと話す気満々だったオレはいきなり話しかけられ挙動不審になってしまう。
「あら、そうなのね。なら私がいろいろ教えてあげるわ!」
その子は断崖に近い胸をはり手を当て自信満々に言う。まぁオレもダンジョンの常識にはとても疎いと思うので素直に甘えることにした。
……………決してかわいいからとかいう理由ではない。決してだ。
いや、いろいろ教えてくれると聞いて……………いや何もないぞ!
「ならよろしくお願いします」
「あら素直。いいね!初めてダンジョン入った人は自信たっぷりで一人でできるって言って死にかけてしまう人が多いから」
え?死にかける?さすがに嘘だよな?五歳のオレでもあのスライムたちを蹴っ飛ばして倒してたぞ。
「え?死ぬんですか?」
さすがに気になったので聞いてみたら何を勘違いしたのかその子は
「あら怖いの。大丈夫よ今は私がいるから安心して」
かわいかっこいいけど違うそういうことじゃない。
と思いながら周りの声を聞くと
「なぁあれってドラゴンファイターズの雪さんじゃないか?」
「だよな、なんでここに」
なんて聞こえてきた。
「そういえば自己紹介はまだだったわね。知ってるかもだけど私はドラゴンファイターズの斥候をしている鈴木雪です。よろしくね」
なんとさっきの新聞で出てた人だった。いやほんとに何でここにいるの?
「えっと、オレは優香です。よろしくです」
とお互いの自己紹介を済ませた。そういえばこの人鑑定してないな。
でもさすがにいきなり鑑定はまずいか?
「苗字はなんていうの?」
とかわいらしく首をこてんと倒し聞いてくる。
あざとくてかわいい。狙ってんのか?
「いやぁ。苗字はあんまり好きじゃなくって」
とごまかしておいた。
「へぇそうなんだ。でさ一つ聞いていい?」
「え、なんでしょうか?」
ずいっと顔をオレの前の間で持ってくる。やめてくれ心臓に悪い。
「優香ちゃんって俺っ娘なの??」
「え、あぁそうですね。昔から結構男口調で話してます」
「それって!男の子になりたいってこと!?どうなの?」
なんかやけに食らいついてくるな。
「いや、そうじゃないですね。自認はちゃんと女です」
「最後に!今何歳?」
どっちで答えようか。まぁ見た目の通りが一番だな
「十五歳ですよ」
そして雪さんは後ろを振り向いてガッツポーズした。叫びながら
「っしゃー!かわいいかっこいい女の子発見!」
なんだなんだいきなり。周りの人もざわざわしちゃってるし。
「あ、あの、鈴木s「雪でいいわよ!」雪さん。歩きながら話しませんか?」
もっちろーんと元気に言い横並びで歩きながらダンジョンを探索する。と言いつつも〈完全察知〉で隅々まで察知して次のゲートも見つけているためそっちの方向に向かって歩く。
「あの、雪さん。さっき死にかけるとか言ってましたけどどうやってスライム相手に死にかけるんですか?」
「えぇ、スライムは別に大したことないわ次の階層から現れるゴブリンたちが頭もそれなりに回るのか集団で囲んでくるの。そこで油断して死にかけるってわけよ」
なるほどな。
馬鹿が油断してやられるというわけか。まぁゴブリンも人間の子供と同じくらいの力で群れる習性があったら危険だ
なるほどそういったところが違うのか。一等級は群れずに単体での戦闘が多かった
「あ、あのオレ鑑定系のスキル持ってるんですけど雪さんに使ってみてもいいですか?」
さすがにいきなり見るのは失礼だと思い聞いてみると今度は両肩をガシッとつかんできて
「え!?鑑定スキル持ってるの!?レベルは?!」
「えっと……なんかMAXってでてます」
さすがにユニークスキルで答えるのはまずいと考え何とかギリギリ嘘じゃないくらいにとどめた。
「うっそでしょう……確か現段階っでの最高レベルは8だったはず。MAXってどれくらいなったらMAXだったの?」
「10がMAXだと思います」
そして何回か進化すればユニークに進化しますよ。さすがにこれは言ってないが。
「えぇいいわ見てみてくれない」
許可もいただいたので
*鈴木雪Lv16 十七歳(女)
三等級(人間種:人間)
スキル
・気配察知Lv7
・縮地
・気配遮断
と表示。正直これで強いのならオレは魔王にでもなれるだろうな
そして雪さんに鑑定内容を伝えると。
「え?年齢までばれるの?結構すごいのねー」
目の焦点が定まってない。大丈夫か?
「大丈夫ですか?」
「えぇ、あなたがとても重要な保護対象ということ以外は大丈夫よ」
「保護?」
「えぇ、鑑定系のスキルを所持する人は全員自衛隊か探索ギルド……正式名称は探索協会に所属しているの。人のステータスを測る方法は見てもらうしかできないからね。あなたも後で一緒に行きましょうか。なんというか訳ありっぽいっし」
「ありがとうございます」
そうして二人気分を変え雑談しながら新たなゲートを見つけ。攻略していくのだった
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