最終階層
時間がたってゲートが出現していたのに気づいた。
まぁどちらにせよその日は遅かったのでその日は寝ることにして朝に入ることを決めた。
そして翌朝
「おはようメタリン」
「おはよー主」
朝の挨拶を済ませ早速ゲートに入った。
そこには二階層と四階層と同じ断崖絶壁だった。だが魔力がさらに濃くなり遠くにここからでも見える今まで見たことのないくらいにでかい神殿があった。
最初は近いと思いそちらに向けて飛んでいたが近くなる様子が一切なく鑑定も効かず〈完全察知〉を使ってみると2500㎞程の距離があることが分かった。
大体日本の端から端だ。いろいろとやばくねぇか?
神殿の大きさといい距離といい〈完全察知〉の強さといい
まぁ道中でいろいろ試した。二日もかけて。
まず試したこと。
二等級も上がったっていうので力を試してみた。五等級下位の火竜に試してみると一撃でかみちぎれた。さらに上位の六等級下位の炎竜とも遭遇した。
そいつはオレの敵ではなかった。ブレス一発だ。
あ、そうそう、ブレスと言えばすべての属性のブレスの威力が上がっていた。それが顕著に見えたのがやはり闇属性のブレスが上がっていた。やべぇよ威力弱めて撃ってみても前のブレスの威力をかなり上回っていた。
さっき戦ったのが今の俺と同じ等級の竜とかじゃなくてよかったと思ってる。
そして亜人状態でもブレスを撃つことができた。
とはいってもスキルとしてではなく想像魔法での見様見真似のためか威力は落ちている。だがもとの威力がバケモンなのでないに等しいデメリットだった。
そして等級だ。
竜が多いこの環境で竜の等級がどこにどのような位置づけで存在しているのかわかるようになった。
四等級は飛竜のみ。しかし個体によって使う属性が違っていた。多分ここで使い慣れた属性に進化したときにその属性の竜になるのだろう。
五等級下位は火、水、地、木の竜がいた。属性相性的に木の竜が多いと思ったがその分火の竜食欲がすごいのと体数の多さでバランスが保たれている。五行相克のような金(鉄)がいるとも思ったが見たことがない。あるとしたら竜ではないがスライムならある。
五等級上位は水、木の二つを使う光竜、そしてオレが成っていた火と地の二つを使う闇竜がいた。オレそういえば火と地の系統の魔法しか使ってなかったな。だから進化の書が闇竜として出現したのだろうか?
まだあったことはないが六等級下位は今のオレの状況を考えると闇竜は暗黒竜、光竜は…聖竜とか?そしてそれの上位が今のオレだな。種族名これまで変化していったのにここでは上位に上がっただけ。安直だな?
そんなこんなで神殿に到着した。
そして上から竜状態では入れなかったので亜人状態で中に入る。壊しながら突進しないのかって?神殿を壊すのはちょっと…
そしてその中にはオレの竜状態より少し大きい竜が中にいた。
「何者だ?」
そこにいたのは白とは少し違う白銀色というのに等しいきれいな鱗を持った竜がいた。
そして鑑定したらやばかった。
*ディレンLv86 九百五十三歳(雄)
七等級上位(神竜:ディメンションドラゴン)
加護
神竜の王の加護
エクストラスキル
・次元操作
次元を操ることができる
・神竜の咆哮
すべての存在を委縮させる
ユニークスキル
・上位水操作
水、氷魔力消費を抑えてを操ることができる
・外部魔力使用可能
・魂喰らい
・
スキル
・収納LvMAX
・状態異常完全耐性
毒、呪い、デバフ関係すべての状態異常を無効化する
・魔力纏
・翻訳
やっべぇ~、なんだこいつほぼオレの上位互換じゃねぇかよ。
そんなことを考えていると、ドラゴンが言う。
「竜のなりそこないか。消えろ。人間にも慣れぬ悲しき存在に免じて我の上にいたことは見なかったことにしてやる」
ドラゴンはほらいけと言わんばかりに前足をプラプラとする。
さすがに上から言われてイラつく。っていうか等級が上がるごとに態度も上がっていってるような気がする。…いやわからなくはないけど。
「いや、ちょっと聞きたいことがあるんです」
さすがに何も得られないのは痛いのでちょっと挑発がてら聞いてみた。
「ほう。我に委縮せずに愚かにも質問を投げかけるか。…いいだろう話してみよ」
「では。あなたは何者でしょうか?」
「我はこのディメンションドラゴン。とある方に仕える高位竜の一体だ」
なるほど。鑑定に見えたとおりにこたえてくれる。
そして気になる言葉「とある方」まぁ聞いてみるか
「そのとある方とは誰でしょうか?」
「貴様のような半端な小物に言えるものではない」
「…もしかして神竜の王とかいう方でしょうか?」
犬のような座り方をしているドラゴンがいきなり立ち上がり叫ぶように問い詰めてきた。
「なぜ貴様があのお方の存在を知っておる!あのお方は現世に現れることはここ数億年ないのだ!場合によっては貴様の存在を消さなければならぬ!答えよ!」
正直に言おう。めっちゃこえぇ!
これ嘘ついたらやばいかな?まぁここは嘘ついてもいいことないだろうしいいか
「失礼ながら鑑定系のスキルを持っておりあなたを鑑定してしまいました。そこに加護として〈神竜の王の加護〉がございましたのでもしやと思いまして」
「…ほう。我の加護まで見ることをできるほどのスキルを持っておったのだな。そして見えた加護から推測して鎌をかけたな?」
「…」
なんかちょっとこいつチョロくね?
「だが貴様。それを知ってしまったのだ。消さざるを得ないな」
といきなりそんなこと言われた。そして腕に攻撃が飛んできた。
しかしそこはメタリン装備があるところだったためか効かなかった。
「な!なぜ我の〈次元断〉を防げる!」
慌てているドラゴンに向けてブレスを撃った。が何かの結界に阻まれた。
「どうやって防いだかはしらんが貴様は生かしておくにはかなり危険だ。あれを知ってしまったことを後悔しながら死ぬといい!」
あの結界はなんだ?あれを突破しないとあいつにダメージを与えることができない。
そしてそれを〈竜神眼〉で見ると
*次元結界
結界内は別の世界として存在し、どのような攻撃も通さなくなる
んだよそれ!ずるじゃん!
ならあいつの技いただこうかな
次元を切るように、そしてそれは飛ぶ斬撃をイメージして手を縦に振る。
その斬撃は結界を破り、ドラゴンを一刀両断した。とは言ってもドラゴンはとっさに逃げようとしたのか飛んだためか腹を切り裂いて臓器が出てくる。
だがそれを痛がるよりも驚愕していた。
「ッグ!な…なぜ貴様が我と同じ技を使えるのだ!」
正直に答える
「想像魔法というスキルを持っている。それでお前の技を想像して模倣した」
それを聞いたドラゴンはさらに驚いたんだろか一周回って冷静になっていた。
「なぜ貴様が…まさか。……………聞いてもよいか?」
いやその前に回復しろよ
「いやその前に回復しろよ」
思ったことがそのまま声に出てしまったが気にもしないように聞いてくる
「そんなものはどうでもよい。貴様の…貴方の答えで次第だ。してどうなのだ?」
まぁそこまで言うならいいだろう。
「なんだ?」
「貴方はもとは人間だったが竜人に変化したのか?」
「そうだね。竜人〈飛竜〉の進化の書っていうのが落ちていたからそれを使ったらこうなった」
「そうであったか。…もう一つ〈想像魔法〉を持っているということは〈創造魔法〉も持っているのだろうか?」
「なんでわかるんだ?」
「…そうか。とうとう出てきたか。」
「答えろ。なぜわかる」
「すまぬがこれは話せぬ。どうしても知りたいのならあなたの世界には様々なダンジョンが出てきているだろう。それをすべて攻略するといい。であればおのずとわかるだろう。もう質問はない、さっさと殺すといい。」
「おいオレの質問はまだ終わってないぞ」
「すまぬな。我はもう死ぬ。早くとどめを刺さぬのなら我は自害するぞ。それは貴方にとって少し不都合があるのではないか?」
その通りだろう。〈魂喰らい〉は生きている状態のモンスターを食べなければ発動しないのだ。
「ッチ」
「まぁ、最後の助言だ。我を含めてあのお方の配下をすべて喰らうといい。我のように素直に喰われてやるものは七体のうち我を含めて二体しかおらぬ。そして、次に現れるゲートは貴方の世界につながっているだろう。そこには様々なダンジョンが現れているだろう。今の我からはこれくらいしか話せぬ。ではどうか頼む」
そしてオレは竜状態になりやつにとどめを刺す。その時にドラゴン…ディレンはニヤリと笑いぽそりと言った。
「ふふふ、その姿。やはり……」
そして進化の書、スキルの書を残してディメンションドラゴン〈ディレン〉消滅した。
*進化の書(神竜人族〈???〉)
*エクストラスキルの書〈隠蔽改竄〉
ディレンを倒した後ゲートとこの二つが出現した。
その二つを自身に使用した。〈隠蔽改竄〉はメタリンに使ってあげたかったがメタリンに使用ができなかった。
そして
*涼宮優香Lv1 五歳(女)
六等級上位(亜人種:神竜人族〈イマジネイションドラゴン〉)
加護
神竜の王の加護
エクストラスキル
・神竜眼
・竜変化
・神竜魔法
〈創造魔法〉〈想像魔法〉を統合さ仮想の物体を作成可能、仮想の魔法行使可能。
・隠蔽改竄
自身が見られる鑑定結果を隠蔽、改竄が可能
ユニークスキル
・外部魔力使用可能
・竜の咆哮
・魂喰らい
・完全察知
スキル
・収納LvMAX
・毒完全耐性
・魔力纏
・翻訳
なぁんてバケモンになった。だが多分もしかしたらディレンよりも強い神竜がいる可能性がある。
ちょっと面白そうだ。なんて考えるくらいにはオレはおかしくなっているのだろう。
ディレン曰くこのゲートはもとの世界につながっていると言っていた。
……あれ?あいつにオレの世界のこと言ったっけ?っていうか世界ってどういう意味なのだ?
わからないことがいっぱいだ。それならディレンの助言通りダンジョン攻略をするしかないのだろう。
未知を既知に変化させるためにオレはゲートに入るのであった。
------
あとがき
一章はここで終了いたしました。
二章は配信要素学校要素が入ってきます!
感想や☆や♡を頂けると筆者の執筆意欲の向上になりますのでよろしければお願いいたします!
ほんと一瞬なんで!!
また何か質問やおかしいところがありましたら教えていただけると幸いです。
どうぞこの作品をよろしくお願いいたします。
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