新たな地にて新たな姿

二階層の門番を討伐しレベルも上がった


*涼宮優香Lv9

三等級(人間種:人間)


従魔

・メタリンLv7


ユニークスキル

・鑑定Lv9

・創造魔法Lv9

・想像魔法Lv9

・外部魔力使用可能


スキル

・気配察知Lv9

・収納Lv3

・毒完全耐性


メタリンはやっぱりレベルだけだった。スキルとか手に入らないならレベルとかいらんだろうに


しかし今回は新しいスキルはゲットでいなかったな。

と思いウルフが消滅したところを見てみたら何か落ちていた


「なんだあれ?」


近づき見てみると緑色の液体が入ったアンプル管が落ちていた。

鑑定をしてみると


*ポーション(回復)


だった。


「うおーー!ファンタジーのやつだー!」


正直モンスターとかスキルにしか目が行ってなかったがそれらがあるならこういったアイテムがあるのも普通なのだろう。………普通か?


まぁこれは何かがあったときに使おう


「よし、ドロップアイテムなのかはわからんがメタリン。扉に向かおう!」


「うん!」


早速扉に向かいそれを開く


そしてまた、また平原に出てきた。

ただ一階層二階層に比べて木が増えている。

正直これでもまだまだ平原と言えるだろう。


そしていきなり後ろから何者かから攻撃を食らった。

がメタリンが丸い形態の盾を繰り出してくれたおかげで攻撃は食らわずに済んだ。


「主!大丈夫1?」


「うん大丈夫!ありがとう」


いきなり攻撃してきた存在はさっきと同じようなウルフだった。

鑑定してみると


*レッサーウルフLv3

一等級(獣種:ウルフ)


だった。

やっぱり門番はちょっとだけ特別な個体なのだろうか?


っと今はそんなこと考えている暇ではない


「メタリン剣を出して!」


「うん!」


そして剣を何とか振るが当たらない。

まぁ、うん。さっきの門番は油断しているところに魔法ぶち込んで倒したからなぁ。

まずそれ以前にオレは剣を使うような競技すらしたことないので剣の扱いに関してはずぶの素人だ

とはいえオレのメインの攻撃は魔法。剣で油断させてそこから魔法をぶっぱだ。


ウルフが突進してきたので剣を振るが相手は後方にジャンプして距離を取る。そしてそのとった距離はそれなりに離れていた。攻めるなら今だと言わんばかりに想像魔法で氷の矢と雷の矢を二本ずつ作り出し発射する。


氷の矢はすべて外れ、雷の矢は一本外したがもう一本はウルフの足をかすめる程度

うん、この戦闘が終わったらエイム練習しよう。

そう誓った


だが当たったのが雷の矢というのが運がいい。相手は関電状態になりうまいこと動くことができないようだ。

それを逃がすほどオレは甘くない。

近づいて剣を振る。ウルフは先ほど同様ジャンプして後方に飛ぶが。着地する時に矢をかすめた足をかばったせいか失敗して転がった。

それを見逃さず魔法を打ち込む。攻撃力の高い岩の矢と炎の矢と氷の矢を五本づつ展開してぶっぱした。


ちなみに矢の形態の魔法は一回で三種類、一種類につき五本までの展開が限界だった。

使えないことはないのだ。使おうと思えば十本でも二十本でも展開できる。が増やせば増やすほど気持ち悪くなり、頭がガンガンするほど痛い。すぐ治るといってもこの痛みはもう御免だ。


さて解説はさておきぶっぱした矢は先ほどより魔法の展開に集中できたためか岩の矢が二本背中と足。氷の矢が一本脳天に当たった。

え?炎の矢?あれは……いい奴だったよ。


二階層の門番とほぼ同じ方法でウルフを討伐した。何も落とさなかったけど……しけてんなぁ


なんか………レベルが普通に高い門番より普通のモンスターの方が強いよな。

あれか?強者の余裕ってやつか?


「メタリン。さっき攻撃食らってたけど大丈夫?」


そうさっき奇襲を受けてメタリンが守ってくれたが、オレが受ける分のダメージをメタリンが代わりに受けたということだ。


「だいじょーぶ!ちょっと削れちゃったけどごはんくれたら元通りだよ!」


超創造した。ちょっと気持ち悪くなってしまったがもぐもぐ(幻覚)してるところをみて癒されていた。


そして少し休憩して探索に繰り出した。

そこでめちゃくちゃすごい魔力を発する存在を察知した。

さっきの門番のウルフがかわいく見えるほどの魔力量。

あいつのいく方向の逆に逃げなければと思ったが。そいつは動かない。

気になってしまった。好奇心が出てしまった。どんな存在がこんな魔力を出しているのか。


「メタリン。気配察知でね。その…さっきの門番ウルフより何十倍も強い魔力を放っている奴がいるんだ。見に行ってみない?」


「うーん。あぶないよ?」


「静かに近づいて見るだけ。その近くには周りには木がいっぱいあるから隠れて見てからすぐに離れるよ」


「…わかったー」


メタリンが親のように感じてしまった。なんだこの感じ


近づいてみた。これまでにないくらいに気配を消して。

メタリンも守るためかドレスアーマー状態ではなくフルプレートの状態を自身の感覚でとっていた。その際に目と口も覆われてしまったので目と口だけは出してと言って出している状態だ。正直はたから見たらすごい状態だった。


そしてその存在が見えた。何がいるのかと思ったが


*宝箱(***)


なにこれ?

ファンタジーの定番の宝箱。ミミックかな?とも思ったが鑑定では宝箱と出ている。

だが(***)はなんだ?鑑定のレベルが足りないのか?


「メタリン。あれが何かわかる?」


「モンスターではないよー」


これでミミックの線は消えた。

信頼するスキルとモンスターであるメタリンが違うというのだ。


「なら開けてみてもいい?」


「うん」


さらに近づいて目の前まで行ってみた。

口が開くことなく薄く神々しく光っていた。


「開けてみるよ」


「うん」


とメタリンは翼を出すように背中から二個の盾を出した。

まてそれあとでマジで翼だして飛べるか試してみてほしい。


と思いながら開けてみると光がオレを包む。

そして光が止み宝箱には三つ何かが入っていた。

青い色の下ごつごつした鉱石とスクロールっていうのか?

それらが入っていた。


「…鑑定」


*オリハルコン純鉱石


*精錬ミスリル純鉱石


*進化の書(竜人種:飛竜)


だった

絶句した。

メタリンが何か言っているがそんなことが耳に入らないくらいには。

そして数分した後にメタリンがさすがにと思ったのかフルアーマーの状態から背中をたたく。


「あぁ。ごめん。驚きすぎて」


「ねぇ主!この二つの鉱石食べてもいい?」


メタリンも驚いていたようだった。何かわかっているのか?と思い聞いてみた


「メタリン。これが何かわかるの?」


「わかんない!でもこれ食べたらもっと主を守ることができそう!」


とここめちゃくちゃオレのことを考えて言ってくれているのがわかる 


「いいよ!鑑定してm「ありがと!」」


とオレが説明しようと思ったらメタリンは球体状態に戻りで鉱石を取り込んでドレスアーマーの状態に戻った。この時間一秒もかかってない。

お前さっきのことは本当か?と思ったがすぐにドレスアーマーになったあたり本当のようだ。

がしかし。メタリンは球体状態に戻り光りだした。


「!?メタリン!」


驚いたオレは光っているメタリンをゆする。


もしかしてこれって。進化?さっきも進化の書とかあったしと冷静になった。いや努めた。

怖い未来が見えている。メタリンがいなくなる未来。怖い


がそんなことはなく


「まさか進化するなんて」


「ねー」


*メタリンLv1

四等級(スライム種:マギメタルスライム)


ユニークスキル

・装備擬態

・完全魔法耐性

・分身

・全魔法適正


スキル

・物理耐性Lv1


あれ?めっちゃ強くなってね?

メタリンに説明。すると


「やったー!」


とのんびりしている。かわいい


「主、これ主に使ったら主も進化するんじゃない?」


とメタリンから言われた。メタリンだけ進化させるわけにはいかない。

正直今はメタリンに依存しすぎていると思っている。オレも強くなっていかないと。


とスクロールを開けてみた。が特に何も起こらなかった。

あれと思い魔力を込めてみたら光りだした。そしてオレも光りだした。


体が変化する。つまり構造が変わる。つまりめちゃくちゃ痛い。想像魔法の使い過ぎよりも断然に。オレは叫ぶ


「ぐわぁぁぁぁぁ!!!いた!!い!」


「主!だいじょうぶ!僕がいるよ!!」


メタリンが球体状態に戻りオレの体にすり寄ってくる。


そして体感一時間ほどの苦痛を味わって痛みが引いていく。


やばかった。

激痛だった。

死ぬかと思った。

だが、それに見合うだけの力は手に入った


*涼宮優香Lv1 5歳

四等級(亜人種:竜人族〈飛竜〉)


加護

神竜の王の加護


従魔

・メタリンLv1


エクストラスキル

・神眼

・竜変化


ユニークスキル

・創造魔法LvMAX

・想像魔法LvMAX

・外部魔力使用可能


スキル

・気配察知Lv11

・収納Lv5

・毒完全耐性

・魔力纏

・翻訳


やばいくらいに強くなってた。


さらに背が伸びていた。と言っても前世でいう十五歳くらいに


初めて見るスキルクラスがあった。


〈エクストラスキル〉


これに〈神眼〉と〈竜変化〉とあった

まず〈神眼〉はユニークスキルにあった鑑定が無くなったのを見て進化したと考える。

そしてもう一つの〈竜変化〉は…まぁ名前通りだろうな


メタリンにちょっと離れてと言い真っ裸になったオレはスキル名を言う


「竜変化」


そして体から鱗が出てきて手が翼になりしっぽが生えてきた。

まぁいわゆるファンタジーでいうワイバーンに変化した。

一つ予想外だったのが体の変化することが分かっていたので進化の時のようにめちゃくちゃ痛くなると思ったがそんなことはなかった。

それどころか本当の自分になった感じでなんというか。すがすがしい気分だった。


だがしゃべることができない。

ほんとに「ぎゃーす」としか言えん。話す器官が飛竜には備わっていないのだろうか?

だがメタリンとの意思の疎通はできた。


「主!かっこいいーー!」


「メタリン。オレの声聞こえる?」


「聞こえるー!」


とほかにもいろいろ試してみた。


結果

一つ、ブレス(属性はすべて)が吐くことができた。

属性の矢なんか目じゃないくらいに強い。スライム、ゴブリン、ウルフは跡形もなく消え去った。


二つ、飛ぶことができる。

手の翼を羽ばたかせると飛ぶことができたのだ。だがまだこの姿に慣れていないせいかちょっと浮いたあと普通に墜落した。けがはない。なぜか頑丈になったり、力が見た目通りになった。


三つ、竜変化状態では一部スキルが変わる

人状態の時は〈竜変化〉だったのが〈人変化〉に変わっていた。

これは竜形態と人形態を行き来できるようになる仕様なのだろう。

そして一つで話した通りの〈ブレス〉が顧問スキルでレベルなしであった。


最後に四つ、メタリン装備の形態が変わる。これに関してはメタリンの努力あって実現した。

メタリンのユニークスキル〈分身〉を使用して顔、体、翼、しっぽ、足に鎧のように変化させた。


といった具合になっている。


そして一番気気になったもの


〈神竜の王の加護〉


これだけは何もわからなかった。神眼でもわからなかった。

いいものだと思うのでわかる時がいつか来るだろうといったん無視した。


「しかし、めちゃくちゃ強くなったのは良いがレベルがなぁ…」


そう、進化してレベルが1になった。これはメタリンも同様だったが、検証でモンスターを狩りまくったのに1しか上がらなかった。

四等級になったからかなと考える。よくある大器晩成型的なやつだ。

だが分かったこともある。

今の俺は人間ではない。亜人だ。それもモンスター寄りの。

人間の時はあまり実感できなかったがレベルが上がると体力、筋力、耐久力が増えた感じがする。

もしかしたらこの時もしかしたら魔力も増えるのだろう。まぁ俺は〈外部魔力使用可能〉があるので関係ないが。


つまり、三階層では物足りなくなっていた。

レベル差がこの階層では相手の方が高いとは言っても等級が三つも違う。

試しにメタリンだけでウルフ討伐してみたら。全魔法適正を使って属性の矢を数本出して全弾命中させていた。


「…わーお」


なんて声が出てしまうほどにはオレたちは強くなっていた。



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