3つより愛を込めて
アキノリ@pokkey11.1
第一章 出会い
懐いているのは次女だけなんだが
第1話 糖分Max?
俺の名前は才羽。
才羽藤次郎(さいばとうじろう)という。
成績も平凡。
体育も平凡。
唯一無二の...いやまあ冗談だ。
ただ何も無い平凡な俺。
そんな俺だがある日の事だが妹が出来た。
それも一気に3人も出来たんだが。
ただ俺は驚きと...。
その思春期の女の子達に触れる恐怖が。
身体を巡っていた。
☆
17歳といえばまあ軽く言うと。
18歳になったら選挙権。
そんな感じで特に何も無い1年を過ごす羽目になってしまう年齢だ。
そんな俺、才羽は17歳を迎えた。
高校2年生になった。
やれやれと思う感じの年齢である。
そして俺は17歳を迎え父親がこう言った。
「唐突だが再婚するからな!アッハッハwww」
という感じで、だ。
は?
となってしまった。
そりゃそうだろ。
母親が亡くなって3年。
まさか父親が再婚するとは思わなかった。
マッスルな感じの親父、才羽憲明(さいばのりあき)に付いて行く人が居たんだな。
そのぐらいしか捉えておらず。
特に興味のない感じで新たな母親を迎える事になった。
そしてその当日の5月24日。
俺は唖然としていた。
何故ならその母親だけじゃなくて。
「宜しく!お兄ちゃん」
「お、お兄さん。宜しく」
「...」
3姉妹というおまけの女子が居た。
それもめっちゃ可愛い美少女達の女子達だった。
それぞれ中学生2名。
それから高校生1名。
そんな感じである...いや待て。
聞いてねぇ!!!!!
「オヤジ!!!!!お前ふざけんな!!!!!嘘吐いたな!?」
「そりゃそうだろ。だって連れ子が居るとかお前、絶対に嫌がるしなぁ」
「親父ぃ!!!!!」
俺は愕然としながら居ると「初めまして」と声がした。
その声の主は物凄い人妻...じゃない。
物凄い美人だった。
「教師をしております。...赤城...じゃなかった。美奈子です。宜しくね。藤次郎君」
「あ、はい...」
まさかの母性マックスの胸の大きな母親に俺は赤面する。
すると「何よ。鼻の下を伸ばして。気持ち悪い」と声がした。
背後を見るとそこに肩までの髪の毛をしている目鼻立ちが超整っている少女が居た。
美奈子さんは苦笑しながら「まあまあ。挨拶しなさい」と言った。
「赤城三葉(あかぎみつば)」
それだけ言い放ってから眉を顰めていた少女は俺達の家の中に入って行く。
俺はその事に苦笑いを浮かべながら見ているといきなり胸の感触があ...いや。
硬い胸の感触があった。
見ると中学校の制服。
俺の母校の制服を着た少女が俺を抱き締めていた。
「お兄ちゃん。私は赤城明菜(あかぎあきな)だよ!」
短い髪の毛。
顔は童顔ながらも目鼻立ちは整っており。
笑顔が絶えないムードメーカーっぽい感じがする少女。
俺を見ながら待ちくたびれた様な感じで尻尾を振っている。
スパッツを履いているっていうか。
見える。
「明菜さんか」
「そう!でも明菜で大丈夫だよ!」
「そ、そうか」
「私ね。お兄ちゃんに会えるのを心待ちにしておりましたぁ」
「そ、そうか」
俺に頬ずりをしてくる明菜。
その事に赤面しながら居ると「赤城桃(あかぎもも)」と声がした。
背後を見ると桃さんという名前の少女が真顔で立っている。
同じ中学校の制服を着ている。
顔立ちは幼い。
見た感じ小学校を卒業したばかりの少女の様に見える。
中学1年生ぐらいか?
そう思いながら居ると桃さんは本を読み始めた。
それから玄関を上がって行く。
「ハッハッハ!良かったな。コミュニケーションが取れているぞ!藤次郎!」
「どこがだよ...」
「アハハ。まあ憲明さんが言っていますしね」
そして唯一この場に残った赤城美奈子さんと明菜を見る。
2人はニコニコしながら俺達を見てくる。
俺は赤面して親父を見る。
親父は「まさに頼んだぞ。藤次郎」と言っている。
コイツアホなのか!?
「親父。マジにこれは無理だって」
「無理だって、じゃない。初めから無理と決めつけるな。教えただろう。家訓でな」
「状況が違うからな!俺を舐めるな!ボッチなんだぞ!」
「ボッチ?お前が?」
「うわー!嫌味!!!!!」
俺は絶望しながら居ると「お兄ちゃん」と声がした。
顔を上げると明菜が「早速だけどお兄ちゃんの部屋は?」と言ってくる。
直に言うな!
っていうか、や、ヤバイ!!!!!
あの部屋はアニメのグッズだらけだ!
「明菜。今は入れない。何故なら部屋が汚い」
「え?明菜は平気だよ?」
「そうね。遊んでらっしゃい。明菜。彼なら大丈夫よ」
美奈子さん!!!!?
俺は絶句しながら、頼むぜ、という感じで親父を見る。
最後の救いを。
すると親父は静かに親指を立ててウインクした。
この野郎!
「お兄ちゃん。正式に許可が出ましたな。行きますか」
「す、少しだけ時間をくれるか。片したい」
「え?...あ。もしかしてぇ?」
「何を察した!」
ますますニヤニヤし始めた明菜。
それから猛ダッシュで家の扉を開けて俺の部屋を探し始めた...おい!
おいおい?!
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