(仮)跳梁跋扈な世界にゴーストとして転生したけど、スローライフを目指す。

らいちう

第1話 異世界転生ってやつ?

周りのどこを見ても木、木、木、、、

ここはどこなんだ?さっきまで家で寝っ転がりながら、ゲームしてただけだってのに。もしかして、異世界転生ってやつ??よく分からない状況にも関わらず少しワクワクしていた。


光が木々の葉の隙間から少し覗く程度、太陽がどこに昇っているのかもわからないほど、薄暗い森の中。地面には宝石のようにも見えるほど、綺麗な花が赤、青、黄と隙間から差し込まれた光にあてられ、輝いている。


こんな花見たことない、、、ってか花なのか?1輪だけ摘もうとし、手を伸ばし確かに掴んだ。しかし、掴んだと思ったはずの手が空をきる。


「ん?何でとれないんだ?ってか触れない??」



グチャッグチャッ、、グチャッグチャッ、、

耳障りな、何かが生肉を頬張るような、そんな耳に入れたくもない音がどこからともなく聞こえてくる。耳をすまし、その音のなる方へそっと近づく。


目に入ったのは、普通に生活していたら、まず見ることの無いほど大きい獣。車ほどのサイズ感。そんな巨体が、横たわりピクリとも動かない。

死んでるんだろうか?獣が動かないことをいい事に、警戒心も薄いまま、その獣に近寄ろうとする。


グチャッグチャッグチャッグチャッ


嫌な音が耳に入り慌てて、再度木の影に身を隠す。目を凝らした先にいるのは、、、蜘蛛??

その横たわった獣の上には手のひらよりすこし小さいくらいのサイズの蜘蛛のような虫がまるで自分のモノだと主張するように、音を立てながら腹部を食い荒らしている。


あぁ、、。そんな異様な光景を見て、思わず言葉を失う。下手なことをして、存在に気づかれたら、ここで目を離したら、間違いなくここで命を落とすことになるだろう。そんなことを直感で感じ取っていた。


グチャッグチャッグチャ...

一心不乱に、周りのことを気にする様子もないほどに食べていたはずの蜘蛛が急に動きを止めた。ん??食べるのを辞めた??

その動きを止めたことに疑問を感じ、蜘蛛の動きに集中する。


さながらホラー映画のようにゆっくり、ゆっくりとこちらに振りむく。


バレたっ!?

蜘蛛がこちらに振り向いたと同時に音を立てない様にそっとその場から離れ、全力で遠ざかる。生い茂っているはずの木々を気にもしない程の勢いでその場を後にする。



どれだけ移動したかはわからない。だが、それなりに遠くまで離れただろう。森の中で、景色はほとんど変わってないため実感しづらいが。蜘蛛が追ってきてるような気配は感じない。一安心し、現状を確かめる。


見たことの無い植物?に、見たことの無い大きな獣、そしてそれを我が物顔で食べる虫。今まで生きてきた世界とはかけ離れすぎている。想像もしてなかった、まるで物語の中に入ってしまったような。そんな光景を目の当たりにしたことにより、異世界へワクワクしていたはずの気持ちはとうに消え去っていた。


ああ、ここは今まで生きてきた安全な世界じゃないんだ。暖かい家で、死ぬ危険とも縁遠い昔の記憶を思い出しながら、心の中でそう呟き、改めて実感する。



・・・どうやら、俺は異世界に来てしまったらしい。






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初めて小説を書くので上手く書けるかわからないですが、気ままに描いていきたいと思います。(・v・)

タイトル等はまだ適当です。文章的におかしかったらいってくだされば、気分で直します。

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