第2話
私は今高校2年生で、料理部に入ってます。勉強は好きでは無いけど嫌いでも無いなぁ。追試が嫌だから頑張ってるって感じ!
料理部の皆は本当に優しい人しか居なくて行くだけで楽しいんだよね〜。あ!最近はバナナチョコタルトを作ったよ!ちゃんと美味しく出来ました〜。
……それで気になる人って言う人は
『京子!!おはよ!!!』
『麻美!今日早い!』
『ねぇー!!小テスト勉強してないよー!』
『先生来なさそうだしまだいける!』
『うん、がんばる、』
ってため息吐きながら私の前の席に座った麻美。元気で素直で一緒にいて楽なんだよね。
チャイムの5分前になって空席だった席がどんどん埋まっていく。
『京子おはよー!』
『おはよう!』
友達と挨拶するのって結構楽しかったりする。挨拶から色んな会話が飛び交っている。
『あ!』
『え?』
その時ぐりんっと麻美がこちらを向いた。
麻美が手招きして距離が近くなる。
『結局さ、昨日チョコバナナ、渡したの?』
『いや!渡してない笑笑!!!』
なんだぁー。とまた戻って小テストの勉強に励む麻美。小声ではあったが、こんな教室でやめてくれと私の心臓はばっくばくだった。
小テストも終わり次は体育なので教室移動をする。
『…お』
『…』
隣のクラスの男子の達と通り過ぎる。楽しそうだ。何の話してるんだろ。
『いたね』
『…うん』
『……』
『………』
『京子小テストどうだった?』
『なんとなくくらいかなぁ』
『わかる』
『最後のやつ解けなかったなー』
『えわかる』
『んね』
『高橋、チョコバナナ』
『検索ワードみたいに言わないで笑笑』
麻美がイタズラっぽく笑う。
『でもさあお菓子渡すくらい友達でもするって!』
『いやぁ、』
『高橋バレーでしょ!じゃあ部活後とか余計にお腹空いてるんじゃない?!』
『うん、』
『いっそ、花火大会誘うとか?』
『絶対無理!!!!!!!』
あー顔あつい。
『あ、やば!体育!!』
チャイムが鳴り始めた。
2人で廊下を猛ダッシュで走っていく。どうかこの姿を見られませんように。
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