第2話 さまざまな「受難」
受難
①苦難や災難を受けること。
②〔宗〕(Passion)イエスが捕らえられ、裁判にかけられ、十字架にかけられた苦難。 広辞苑 第七版 (C)2018 株式会社岩波書店
マタイ受難曲
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%BF%E3%82%A4%E5%8F%97%E9%9B%A3%E6%9B%B2
日本では、身に覚えのない咎(罪となる行為)・濡れ衣(無実の罪)によって、逮捕・拘留され、最悪、死刑(社会的抹殺を含む)になる、というケースが多い。
原因は、その人やその人の属する組織が、その地域・その時代を支配する者や組織の問題点・矛盾を指摘したり、彼らの利益に反する行為を行ったことにあり、その結果として、みせしめ(他の者への今後の戒めとするため、ある者をこらしめて見せること)、生け贄・スケープゴートにされる。
「邪魔者は消せ」というテーゼ(定立)で、暗殺・事故死に見せかけた殺人が最も手っ取り早い方法だが、そんな殉教(犠牲)者に続く更なる邪魔者がどんどん出てこられては面倒だ。
そこで「邪魔者を生かしておいて、みせしめにかける」というアンチテーゼ(反対の主張)によって、邪魔者を無実の罪によって逮捕したり、長期間留置所・拘置所に拘留して自由を奪う・虐待するのが、最近の日本での「流行」となっている。
昔は、警察署内や憲兵隊で拷問して殺していた。
→ 佐賀純一「浅草博徒一代」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%85%E8%8D%89%E5%8D%9A%E5%BE%92%E4%B8%80%E4%BB%A3
○ イエス・キリストの受難(磔刑)とは、イエスがパリサイ派ユダヤ人の偽善を喝破し、それを広く大衆に伝導したためでした。
○ 同じく、パリサイ派ユダヤ人の偽善を糾弾したヒトラー(1889~1945)は「悪魔」「独裁者」「狂人」の烙印を押された。
○ 金権で世界を操ることにかけては本家本元の国際金融資本(パリサイ派ユダヤ人)に立ち向かった(パリサイ派ユダヤ人抜きの日中国交回復を断行した)田中角栄氏(1918~1993)は、逆に「金権政治家」の汚名をかぶせられ(て社会的に抹殺され)た。
○ 最近では、いつまで経ってもヒットラーの「わが闘争」という、パリサイ派ユダヤ人の偽善を曝いた本を出版し続ける株式会社角川書店代表取締役社長角川歴彦氏が、81歳の身で1年間の拘置所抑留という受難に遭い(無罪放免され)ました。
この方の場合、「パリサイ派ユダヤ人に楯突く者として見せしめ」にされたという点では、イエス・キリストの受難と同じです。拘置所の中で「あんたは死なないかぎり、ここからは出られない。」なんていう残酷な宣告を受けたそうです(週刊文春)。
この不当勾留について、氏は官憲を相手取り裁判を起こしました。
「 五輪汚職事件 KADOKAWA元会長『人質司法』で国を提訴」 2024年6月27日
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240627/k10014493921000.html
○ 直近では、大川原化工機事件 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%B7%9D%E5%8E%9F%E5%8C%96%E5%B7%A5%E6%A9%9F%E4%BA%8B%E4%BB%B6
○ 和歌山カレー事件の林真須美死刑囚(近所の創価学会員と仲が悪かったそうです)
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