第8話 違う、そうじゃない
「幼い子供の霊が走り回っている」
「血塗れた老婆が窓から覗いている」
「時々悲鳴や泣き声が響いてくる」
近隣住民から多数の依頼を受けた霊媒師は、怪奇現象が頻発する廃病院に足を踏み入れた。
彼は薄暗く荒れ果てた病院内を隅から隅まで、くまなく歩き霊を探した。
が、霊の姿は全く無い。近所の子供たちや赤い服の老人はいたが、むしろ澄んだ清い空気が院内には流れていた。
霊媒師は出口に立っていた裸の男に挨拶して、病院を後にした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます