Day25 カラカラ

 からからに乾いた木の実を拾う。カラカラと綺麗な音がするので、振りながら歩く。ふと手の中を見て、木の実を放り出しそうになった。乾いた面は人の顔のようだ。

「こんなとこに!すみません、うちの父が」

駆け寄ってきた少女が木の実を掠め取って、水の満ちたペットボトルに沈めた。ほう、と渇いた声がした。

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