ベランダと真犯人

天川裕司

ベランダと真犯人

タイトル:ベランダと真犯人


俺はある夜遅くアパートに帰ってきた。

すると部屋の中が散乱している。

「やられたか!?」

最近ここいら界隈では空き巣事件が流行っていた。

だから俺の家にもついにきたか?と俺は身構えた。


すぐ部屋の中のものを確認しようとした。

するとベランダから何か物音が聞こえた。

「ん!?」と殺気だった様子で俺はすぐベランダへ行く。

するとベランダのガラス戸の

ちょうど鍵をかける辺りが、

丸く割られているのに気づいた。

そしてそのベランダには謎の男が!


「こ、この野郎!」

俺はすぐにベランダに飛び出し男を捕まえようとした。

しかし男はこの手の犯罪に慣れていたのか、

するする俺をかわし、さっとベランダを飛び降り、

逃げて行った。


「泥棒!!」俺は辺りに響き渡るようにそう怒鳴った。


そう怒鳴ったのが功を奏したか、

ちょうどアパート周辺を見回っていた警察官たちが

男の行方を追ってくれ、男はすぐに捕まった。


そして男は自分がしたことを自白し、

この状況通り、泥棒していたことがわかった。

「やっぱりか。でもまぁ捕まってよかった」


男は、俺が帰ってきたのと

同時ぐらいに泥棒に入ろうとしていたようだ。


解説〜


男はこれから泥棒に入ろうとしていただけ。

ちょうど窓ガラスを丸く割ったところで

主人公がアパートに帰ってきた。

つまりこの男はまだ泥棒していない。

なのに部屋が散乱していた理由は?


動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=3S8aYt_yRL8

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ベランダと真犯人 天川裕司 @tenkawayuji

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