第79話 第二の試練 1

「ほら、行くぞ!」


「え?このまま真っ直ぐ行くの?」


「ここからなら、直通便あるしな」


「シャワーとか浴びたいんですけど」


「向こうのダンジョン終わってからで良いだろ?」


「え!ダンジョン入るの!?」


「あ、今から行くダンジョンの説明しますね。

 次のも所謂試練のダンジョンですね。

 ミザル(ランク6)、イワザル(ランク7)、キカザル(ランク8)が60階、70階、80階と続いており、相手のレベルが1づつ上がっていきます。

 注意点としては、イワザルは魔法無効、キカザルは物理無効です。

 私たちは魔法を持っていないので、キカザルの攻略が不可能な為、最下層まで到達できませんでした。

 そして、最下層のセザル(ランク9)を90回倒すと、上級職になれるクラスアップオーブが出ます」

 ニコ鬼が説明してくるが、遠慮とか今日は疲れてるだろうからとか、そう言った話は一切出る気配がない。


「多い多い多い、今から行ってクリアとか絶対無理だから!」


「安心しろ、戻っても途中から再スタート出来るから、今日中に俺たちが無理なキカザルの所まで行けば残りは明日で良いから」


「そこまでは私たちだけで行けるので、ただついて来てくれれば良いですから」

 これはもう決定事項なんだね。


 って言うか、最初からそのつもりだったなこれ。


「でも、俺たちでキカザル倒せるか分からないよ」


「今までの戦闘見る限り大丈夫だと思いますよ」

 なんていうか、ニコ鬼が止まらない。

 いつもなら俺鬼を止める感じなのに、これに関してはグイグイくる。


 諦めて着いていこう。


「あれ?入れない」

朱里ちゃんが入り口で弾かれた。


「あーここ上級職とオーブ持ってる人間は入れないんだわ、下級職のみな」

「ダンジョン自体がその時のパーティを記憶しているのか、オーブを他に預けた場合その時のメンバーは全員入れなくなります」


あ、凄く嫌な予感がする。


「もしかして二人分オーブ回収するつもり?」


「当たり前やんけ」


「人数減って行く気がするけど」

「いちいち当たり前のことを言うなや」


「すごく俺たちの負担大きくない?」

「うっさいなーつべこべ言わずはよ入れや」


拒否権とかなさそう。

しょうがない

いざとなったら恵ちゃんに助けてもらおう。


 ノーネーム レベル1

 ミザル ランク6

 強さ 6 物理的攻撃力

 器用 6 命中率

 素早さ6 回避率、移動速度

 知性 6 魔法的攻撃力

 耐久力6 HP基準値

 賢さ 6 MP基準値

 HP 6

 MP 6

 スキル 

    

 レベルアップ上昇値 各1、固定上昇値 強さ6 器用6 素早さ6 知性6 耐久力6 賢さ6


 これがレベルアップして行って。


 ノーネーム レベル60

 ミザル ランク6

 強さ 419 物理的攻撃力

 器用 419 命中率

 素早さ419 回避率、移動速度

 知性 419 魔法的攻撃力

 耐久力419 HP基準値

 賢さ 419 MP基準値

 HP 419

 MP 419

 スキル 

    

 レベルアップ上昇値 各1、固定上昇値 強さ6 器用6 素早さ6 知性6 耐久力6 賢さ6


 とまぁ、こうなる。


 ノーネーム レベル1

 イワザル ランク7

 強さ 7 物理的攻撃力

 器用 7 命中率

 素早さ7 回避率、移動速度

 知性 7 魔法的攻撃力

 耐久力7 HP基準値

 賢さ 7 MP基準値

 HP 7

 MP 7

 スキル 魔法無効

    

 レベルアップ上昇値 各1、固定上昇値 強さ7 器用7 素早さ7 知性7 耐久力7 賢さ7


 あれ、普通のランク7よりちょっと上昇値が低いな。

 このダンジョンなりの優しさなのかな?


 ノーネーム レベル70

 イワザル ランク7

 強さ 559 物理的攻撃力

 器用 559 命中率

 素早さ559 回避率、移動速度

 知性 559 魔法的攻撃力

 耐久力559 HP基準値

 賢さ 559 MP基準値

 HP 559

 MP 559

 スキル 魔法無効

    

 レベルアップ上昇値 各1、固定上昇値 強さ7 器用7 素早さ7 知性7 耐久力7 賢さ7


 この調子で次はレベル80まで出てくるんだろ…無理ゲーじゃね?


【後書き】

 お読み頂き、ありがとうございます。

 この作品を『おもしろかった!』、『続きが気になる!』と少しでも思ってくださった方はフォローや↓の『☆☆☆』を『★★★』に評価して下さるとありがたいです。

 よろしくお願いします。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る