第59話 トロッコダンジョン 1
ノーネーム レベル10
ノームガーディアン ランク6
強さ 138 物理的攻撃力
器用 108 命中率
素早さ 79 回避率、移動速度
知性 19 魔法的攻撃力
耐久力105 HP基準値
賢さ 19 MP基準値
HP 105
MP 19
スキル スネア
フットスタンプ
レベルアップ上昇値 各1、固定上昇値 強さ12 器用9 素早さ6 耐久力9 ボス補正 各1
Cランクのダンジョンでもまだ10階くらいなら、ボスでもそこまで強くなかった。
スネアは相手単体を転ばすスキルで、フットスタンプはその名の通り踏みつけるスキル。
転ばされなければ、フットスタンプはほぼ死にスキルだ。
特に何もなく倒した。
「あ!ミスリルドロップしました」
朱里ちゃんが米粒大の青っぽいような銀色っぽいような金属を拾い上げた。
「うわ、ちっさ!」
「これでも30000円くらいで買取りしてくれますよ」
「え!マジで!」
「ミスリルは希少金属ですから」
「ボスからしか出ないの?」
「極少確率で一般のノームからも出ます。
ただ、これよりもっと小さいので、出たのか確認するのが難しいです。
ノームはドロップしてもほとんどがノームハンマーですね。
頭の部分が魔鋼なので500円くらいで買取りしてくれますよ」
「ミスリルの値段聞いちゃうと、めちゃくちゃ安く感じるね」
「それだけミスリルが貴重なんです」
こんな話をしている間、恵ちゃんと光莉ちゃんはずっとうさぎ達と戯れていた。
あれ、地味に朱里ちゃんが1番まともなの?ウチのパーティ。
そのまま下の階層に降りる。
そこはテニスコートくらいの広さの広間だった。
結構な人数の探索者がいた。
「ボスから降りてすぐは安全地帯だからね、どうしても人が多いね」
ゴブゴブさんが解説してくれる。
「あ、ドワーフおるやん。
火酒持っとるけど交渉する?」
恵ちゃんの言ってる意味が分からなかった。
「浅い階層だから期待は出来ないけど、せっかくだからやってみようか」
ゴブゴブさんと恵ちゃんとの会話に入れない。
その言葉で恵ちゃんが広間の隅の毛深いオッサンに近づいていった。
確かに、ドワーフと言われれば、その特徴はあるな。
しばらく話をしていると、酒瓶のようなものを渡して、黒いインゴットを貰っていた。
「ダメやったー魔鋼しかよこさんわー」
「???」
さっぱり分からないって顔でゴブゴブさんを見ると。
「広間に居るドワーフは火酒と交換で色々物をくれるんだよ。
要するにガチャだね」
なるほど!
「え、じゃあ、何回もチャレンジした方が良くないですか?」
「1パーティ1日1回しか受け取って貰えないんだよね。
どうやってパーティを判別してるのか未だに謎だけどね」
「あちこちに居るんですか?」
「ボスの後の安全地帯は結構いるね、他の場所では極少確率らしいよ、会った事ないけど」
「ちなみに倒す事は出来るんですか?」
「あぁ、可能だけどめちゃくちゃ強いからおすすめしないね
モンスタースキャンは効かないから、正確な数値は分からないけどAランクでも油断してると、返り討ちに合うって噂だよ」
そんな話をしていると、3人組がワープしてきた。
「あ!」
光莉ちゃんが小さく声を上げた。
黄金の勇者パーティだ。
そのまま、その集団が周囲のパーティに何やら話しかけている。
明らかに殺気立っていて、攻撃しそうな雰囲気なせいか、次々とパーティがこのフロアから出ていく。
何してるんだか分からないが、嫌な予感しかしない。
「え?あれマズくないですか?」
ゴブゴブさんに声をかける。
「どうやらドワーフと戦闘するつもりだね、次の階の入り口は向こう側だし、外への出口はドワーフのそばだし…」
「どうします?」
「僕たちも、ここを出てしまった方が良いんだけど、前回の話を聞く限り簡単に通らせてくれなさそうだね」
黙って見ていても仕方ないので、他の探索者と同じようにこのフロアから出て行こうと行動してみる。
もう殆どのパーティは逃げたようだ。
「声かけて周りの人が退避するの待つのが一応の礼儀だけど、その中にこのパーティを入れてくれているかだね」
他のパーティがいなくなったのを確認した瞬間、黄金の勇者がこちらの行動を待たずにドワーフに襲いかかる。
あいつら完全にうちを巻き込みやがったな。
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