第18話 換金
今回の換金は魔石 147個×150円 22050円
肉 41個×800円 32800円
牡丹 7個×5000円 35000円
毛皮 30個×500円 15000円
牙 17個×1200円 20400円
合計 125250円
魔石以外の半分は彼女のものだから、51600円と日当の1万円を彼女の口座に振り込むように手続きしてっと。
「やっぱ、貰いすぎやて」
恵ちゃんが上目遣いでこちらを見る。
身長的にこうなるんだろうけど、強烈に可愛いな。
「納得して契約しているから気にしないで、今日は時間も中途半端だしお昼食べて帰る?」
「うーん、出来ればもう少し探索したいんやけどぉ…」
上目遣いって、すごい威力だななんでも許してしまいそう。
「じゃあ、4階行こうか?ちょっと3階じゃしばらく大量に稼げなさそうだし」
「うん!ありがとう!お兄さん優しくて好きぃ!」
おおう!ラブの好きじゃないって分かってても、これは強烈だな。
なんて良い日なんだ今日は!
お昼を一緒に食べて、その後はまたダンジョンに戻ってきた。
今回は事前に話した通り4階に降りる。
あれ?
なんか今までと雰囲気違うぞ?
芋畑は一緒なんだけど、いきなり出入口付近に強面の見張りが立ってる。
「おい、お前らは何しにきた?」
いきなり不躾な態度で詰問された。
え?なに?こっわ。
「モンスターと戦いたくて」
「そっちの小さいのは?どう見ても戦力じゃなさそうだが?」
「あ、ポーターの子です」
「そんな小さいのがか?ここの階の芋は高級品なのは知ってるな?」
「へ?知らないです」
「はぁ!?お前はそんな事も知らないのか?この階で取れる芋は高級ブランド品『闘紅』で1つ1000円っていう特別な品種だ!勝手に取ったの見つけたらタダじゃおかないからそのつもりでいろ!」
このダンジョン、別にあんたらの私物じゃ無いだろ!
口には出せないから心の中で言っておこう。
「あ、モンスターと戦ったら帰りますんで、いっぱいいる所教えてもらえますか?」
「案内出来るやつ呼ぶからそいつと一緒に行け、おい!たかし呼んできてくれ」
うわぁ、監視役つけるのかぁ。
「あ!」
呼ばれてきた『たかし』はこの間ボコボコにした奴らのリーダー格っぽいやつだった。
「なんだ知り合いか?まぁいい、コイツらをモンスターの多い所に案内しろ。絶対芋畑に入らせるなよ」
「は、はい」
上下関係はっきりしてるなぁ。
「よろしくお願いします」
一応挨拶はしっかりとしとこ。
「お、おう」
あれ?ちょっとビビってる?
前回の訓練の効果かな。
たかしに案内されたのはやっぱりこの階の山の麓だった。
ここのモンスターって山から降りて来るんじゃなかろうか?
「なぁなぁ、ここのモンスターってあの山から来てるんじゃ無い?何処から来てるとか分からないのか?」
「さあな、俺たちは山には入るなって教えられてるからな、お前が入りたいなら勝手に入れば良いんじゃ無いか?」
ふーん、俺たちならどうなっても良いって事なんだろうな。
「どうする?気になる?」
とりあえず恵ちゃんにも聞いてみる。
正直俺はどっちでも良いし。
「うーん、今はええんとちゃう?もう少し色々見てから入りたいし、ここってみんな芋掘りしてて全然モンスター退治せんから、氾濫起きたらいっぱい稼げそうやし!
モンスター氾濫して討伐クエスト発生したら速攻やけど、そうじゃないんなら、まぁぼちぼちでええ気がする。
あんまお金にならんかったら、なんか損した気分になるし」
恵ちゃん、さすが関西の子ッて感じだなぁ。
あぁ、でも、こうやってハッキリ言ってくれる子いいなぁ。
俺は絶対出来ないからなぁ。
「お、お前、何言ってんだよ!氾濫とかそんな簡単に起こるわけ無いだろ!」
やっぱり、氾濫ってフレーズには敏感になるよね。
「そうなん?ま、氾濫しないならしないで気分で決めてええんちゃ?知らんけど」
恵ちゃん。
いいぞ!もっと言ってやれぇ!
そんな話をしながらオークの集落地までやってきた。
「40匹くらいかぁ、恵ちゃん頑張ってね」
「うん!頑張る!お兄さん見といてな!」
よし、じゃあ始めよう!
「テイムリンク」
これで向こうのオークは一斉にこっちに気がついた。
「ちょ!お前なんて事してんだよ!」
まぁ、こっそり隠れて奇襲って思ってたよね。
でも、こっちの方が効率良いんだよね。
今回はパルも参戦する。
ノバがピンポイントで足を狙いつつパラライズをかけていく。
恵ちゃんがスリングで当てた相手はパルが始末していく。
ノバが余裕出てきたら、魔石やドロップ品をこっちに持って来てくれる。
見事な連携だね!全滅まで10分掛からなかったよ。
しかし、恵ちゃん上手だなぁ。
きっと家ですごい練習したんだろうなぁ。
【後書き】
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