名前への応援コメント
カクヨム内で純文学と称する作品には、めったにお目にかかれません。
名前を題材にした作品では、安部公房の壁ーS・カルマ氏の犯罪が
あります。今回のお話とは、違った意味での名前に関する話。
難しい話ですよね。
子供は親を選べないし……。
芥川龍之介が、河童の中で出産に立ち会った
父親が産まれてくる赤子に、生まれてきたくなかったらそのように
答えろと言って……。
両親のエゴで子供はできているというスタンスで、僕は家系というものを
みています。
荒唐無稽(ある意味)な話はここまでとして、
この話で、少年は何に憑依されているのか? と読み進めれば死んだお兄さんが
名前が全く同じで、弟を見守っていてくれたという心温まるとても善いお話。
でも、この両親、僕は大嫌いだ!
純文学ユーチューバーつかっちゃんという人がいまして動画投稿と毎週土曜日21時~生ライブをやっています。興味が湧いたら見て下さい。
作者からの返信
沈黙は金?さん
「両親のエゴで子供はできている」、その通りだと思います。
「子供は親を選べない」のも冷たい現実だと思います。
「この両親、僕は大嫌いだ!」
この言葉を頂けただけで、この小説を書いた意義が確固たるものになりました。両親にも想いがあって、果たして正しい選択だったのか、せめて伝えないと言うことは出来なかったのか、など、書いていない裏の部分がたくさんあって、それが伝わったのかなと思います。
私も嫌いです。
つかっちゃん、見てみます。
教えて頂きありがとうございます。
読んで頂きありがとうございました。
真花
名前への応援コメント
とても不思議な感覚でした。死んだ兄につけるはずだった名前とはいえ、「僕」には「僕」の今まで生きてきた時間があるし、学校や生活もあるし、つまり確固たる「自分」があるわけで、それが名前一つで……と思ったのですが、読み進めるうちに何とも不安になるように感じられました。名前というものが単に他者との区別のためだけにあるのではないというのは、言葉をもった人間ならではのことなのかもしれないと、考えさせられる作品でした。
作者からの返信
@sakamonoさん
「不思議な感覚」を感じて頂けて嬉しいです。
同じ名前をつけられたら、と言うことを想起したときに何とも言えない不快感というか不安感というかを感じたので、それが表現出来たのかなと思えました。
「考え」て頂けることも嬉しいです。作品の枠を越える何かが生まれることに強い喜びがあります。
読んで頂きありがとうございます。
真花