ドロリドロリ
寝る前の一瞬は体の中の全てに闇が降りてくるような、真っ暗で気持ちの悪い感覚がする。
喉の奥が痒くて手足がピリピリしてそのうち足全体が重りのように重たくなって動かなくなって身体は少し元気だけどまぶたが落ちてくる。その全てに身を任せているだけで、気がついたら眠りに落ち朝を迎える。
ドロドロする日は毎日ではなくて、たまに気のつかないままにうっかり眠っていることもある。そういう日は大抵いつもより2時間ほど早く目が覚めて、仕方がないから御手洗とコップの水を少しばかり頂いてまた眠りにつく。
ドロドロした日は寝起きが悪いことが多い。体に毒が回っているので、朝起きてからそれを解毒するための時間がいる。頭が上がらなくて手も足も動かなくてベッドから滑り落ちたところで起きあがれるわけでもなく。たまにそのまま床でもう一度寝ちゃったりとかして。
ドロドロは体調の悪い日が多くて、でもそれとは別に周期的にもやってくる。ダメなゾーンに入ると寝付きも悪いのにドロドロで起きても体が重たくて最悪だったりする。
ドロドロ退治のためにストレッチや運動することもあるけれど、素直に寝て回復が1番楽。素直にただ寝るだけのことがこんなにも難しいとは思っていなかったけれど。
今日もまた黒のカーテンがドロドロと体にめぐり始めた、意識を失うまで、あと……
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