愛しい僕の人

@wanwanwan123

第1話麦わら帽子🎈

あの蒸し暑い夏の日の夕方

偶然に 僕と目があった 麦わら帽子のその子は、こちらを振り返り

にっこりと笑ったんだ。

愛らしい その笑顔を、僕は今もはっきりと記憶している。

そして気づけば僕は、その子に恋をしていたんだ。


そう その子はここにいる

静かに 椅子に座る 僕の奥さん


しんくん もう夏だね。

しんくん イチゴのかき氷が、食べたい。

しんくん 今日の空の色は、どんな色 ?

公園に散歩に行きたいな。


分かったよ じゃあ今日は、どの麦わら帽子をかぶる?


1つ1つ 丁寧に手で触り 彼女は決める

こーれ これにする

しんくんどうですかぁ?


とてもよく似合うよ

たったそんな一言で

あの時と同じように彼女は 愛らしく微笑む


もう二度と彼女と 目線 を合わすことはできないけれど


だけど、本当に 見えていること

僕らは同じだ。


公園の木漏れ日を歩く 彼女の 白杖が 地をつく音が 、僕には 心地いい、 思わず 笑顔になる。

けどそれは、 彼女にとっては望まない 音。

そんなことを思いながら、いつものように彼女のすぐ後ろを僕は 歩いていた。


 しんくん愛してる


彼女は突然立ち止まり 僕の方を振り返りそう 言った。

どうした? そんな大きな声で恥ずかしいよ。


だって私の後ろ姿みながら、いま微笑みかけたからさぁ

  その お返しですっ。

しんくん愛してるっ!


ぼ、僕だって、あ、愛してる。


  あれ?僕の吃りのせいか?

 彼女に影が落ちた


私は背中にだって、、、だって、ね、、、瞳、、あるんだから、羨ましい、、で、しょう。



 僕は力強く 彼女 を抱き寄せた

だってそれしか 僕にはできないから。


 









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