ショートストーリー

第18話新入社員だった頃のお話

　今から34年前に、社会に出た私。最初は研修が行われて、会社の概要や

製品の特長についてなどを座学で学び、その後、各部署に別れて各担当課内での研修がさらに続き、職場に実践的に配置されるまで、およそ1か月半くらい。その中、同じ部署に配属された奴とよく一緒につるんでどこかに遊びに出かけたりしてましたねぇ。そのころからよくボケをかましていた私ですが、

「なんなぁ。俺凄いこと聞いたんやけど…」

と、よく一緒につるんでいた奴に言われて

「ふん？どんな凄いことなん？」

「えーとねぇ」

「わーすんげぇ」

「ってまだ何もいっとらんし」

「あぁ、ごめんちゃい」

などと、ボケをかましたり、また別の奴との会話では、

「今何時？」

って聞かれて、私は正確には15時40分ごろを時計は指していたんですが

「今？えーとねぇ。15時」

「えぇ？本当に15時ピッタリなんやろうな？」

「いやいや。今何時って言ったじゃん」

「うわ～ひねちょ～（捻くれてる）」

って言いながら、大笑いしてたり。その他にもそーっと研修仲間の背中に近づいて行って、脇腹をつんつんして、

「わ～。ビビった～」

などといたずらしかけてみたり。まぁ、若いころからこういったボケかましてたなぁって。そんな私も今は最初に就職した会社を辞めて、別の会社に就職して、若い奴とよくボケかましてます。

「これめっちゃかっこいいじゃん」

とか言いながら、アニメのキャラや好きなスポーツ選手の写真などを見せてくることがよく合って、

「俺みたいにかっこいいじゃん」

ってボケかますと

「は？どこが？」

ってツッコミが来るので

「頭の先から足の爪の先までかっこいい」

って言うと、雅に

「雅さん、こんなこと言いよるよ」

って、雅に

「いつものことじゃけい」

って言われてます。

「かっこいいお兄さん」

ってさらにボケかますと

「変態なお兄さんの間違いじゃろ」

など言ってきますねぇ。こうして今は若い連中とのボケツッコミを楽しんでる私です。いやぁ、まだまだ若い連中からのツッコミにはボケで返せるから、頭の中はボケてないみたいです。