ショートストーリー

リンダ

第1話モレモレマン

 これまでかなりヘビーで重い内容の私の体験談を書いてきたので、あまりに重たい内容だけって言うのも、硬くなりすぎるので、私の経験したオモシロ話を公開していこうと思う。今日は、嫁さんが数か月前に経験したちょっとしたあおり運転ヤローのことについてのお話。

 今から数か月ほど前、私の嫁、雅が通勤の途中であったことを話した時の会話である。私、重行と雅は同じ市の郊外にある工場の清掃員として仕事をしていて、基本的に夫婦の場合は、乗り合わせての通勤は禁止されているので、それぞれ自分の車に乗って通勤しているのであるが、途中片側一車線の自動車専用道を通って会社に向かっていて、その通勤途中で、後ろからかなり車間を詰めてぴったり引っ付いてくる車がいたそうである。前はかなり混んでいて、嫁は前の車に続いて、車間を空けて運転していたそうなんであるが、一車線であるため、追い越しができるわけでなく、ずーっと引っ付いてきたそうである。

「もう、前が詰まってるんじゃから、車間詰めてくんなってぇーの。本当、朝から最悪な気分」

とか、会社に着いてからブー垂れてた。

「マジであり得んのやけど😡。本当何なんよー。腹立つわ~」

と朝からかなりお怒りの様子。確かにあそこは車間を詰められて、せっつかれてもどうしようもないというのは私もわかっているので、

「まぁ、災難やったねぇ…。多分ねぇそいつ、かなり漏れそうになってて焦ってたんじゃね?」

「漏れそうやからって…。漏れそうなんやったら、家を出る前にトイレ行けってーの。車間詰めんでほしい。煽るな😠アホ」

「漏れそうやったから、もう限界に近づいて『マジでやべぇー。漏れそう…💦。前の車、こっちは漏れそうなんだよ。早く行きやがれ~』って思ってたんじゃね?あそこは途中で店もないからなぁ。じゃから、かなりテンパってたんじゃない?もう産まれそうって。まぁ、雅も腹立つと思うけど、『あぁ、漏れそうなんやねぇ』て思ってたらいいんじゃね?そういうやつはねぇ、モレモレマンって言ってやったらいいぞ~。それで、スピード違反で捕まってるやつ見たら、『Hey mr moremo-re .nice to 

me to』って言ってやればいい😀」

それ以来、後ろからせっついてくる車を見たら、そいつのことをモレモレマンと呼んでいる私たち夫婦である。皆さんも後ろから煽ってせっついてくるやつがいたら、モレモレマン(女性の場合はモレモレガール)って呼んでやったら、ストレスが多少発散されるのではないかと思う私である。

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