ドレスアップ
屋敷に取り残された娘の前に魔女が現れた。
娘が魔女にお城のパーティーに行きたい、何とかしてくれないかと泣きついた。
いいだろうと魔女が言うと彼女は嬉しそうに願いを言った。
「服がダサいの。可愛いドレスを出して」
魔女が杖を振ると娘の服が美しいドレスへと変わった。
「服だけじゃダメね。綺麗にお化粧もしてちょうだい。髪も整えてね」
再び杖を振るとまるでどこかのお姫様のような美しい見た目になった。
「そうだわ! 靴も綺麗なものにしなくちゃね。それからアクセサリーも欲しいわ」
魔女が杖を振るたびに娘は美しく姿を変えていく。
最後にお城まで娘を乗せていく魔法の馬車を出すと娘は嬉しそうにお礼を言った。
「魔女さんどうもありがとう」
「忘れ物はないかい?」
「ええ。きっとお城で一番美しくなっているはずだわ」
娘を乗せた馬車が動き出す。少しの揺れも感じさせないまま、馬車はあっという間に城の前へ到着した。
城の大きな入り口には門番が立っていた。
「これはこれは美しいお嬢さんだ。パーティーへご参加ですかな?」
「ええそうよ。間に合ったかしら」
「はい、まだまだこれからでございます。」
「それは良かった。さぁ、中へ案内してくださるかしら」
「もちろんですとも。しかしその前に一つよろしいですかな?」
「何かしら」
「美しいお嬢さん、パーティーの参加状はお持ちですかな?」
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