溺愛シンパシー。(俺にとって先輩は天使でしかなくその制服姿は反則級に可愛い)

猫野 尻尾

第1話:噂の天本 那月(あまもと なつき)

女性上位のラブコメですっちゃ。


いきなりだけど・・・。

お願いしたらエッチの練習させてくれるって噂になってる「天本 那月あまもと なつき」高校

三年生・18歳。


そんな話、どこから降って湧いた噂かは分からない。

学校ではよくある、妬みや嫌がらせ、いたずらで、ただのでっち上げかもしれない。


だけど、それが本当だったらチャンスって思ってる彼「本田 拓人ほんだ たくと」高校一年生

16歳。


拓人たくとにとってと那月なつきはお姉さんで先輩。

だから拓人は那月ことを普段から先輩って呼んでいる。


那月のことは中学の時から知っていて拓人が異性を意識した初めての

女子が那月。


那月はツンデレのツンだけでデレのほうがない女で、めちゃ口が悪い。

母親も口が悪いけど性格はサバサバしている。

那月の性格は母親からの遺伝なんだろう。

やっぱりサバサバしていてあまり体裁ていさいとか気にしないタイプでマイペース。

態度はデカいけどサディスティックって訳じゃない。


夏とか暑い日は平気でスカート捲し上げて手持ちの扇風機にでスカートの

中に風を送ってるような恥じらいなんかどこかに置き忘れて来たような女。

男子にパンツ見られても「きゃ〜」とかってパニクったりしない。

「ふん」って一瞥して終わる。


けど、けど、それをさておいても那月は可愛い・・・態度がデカい

くせに超可愛い。

しかも制服がめちゃ似合っていてこれまた反則級に可愛いいのだ。


那月がそんな性格にもかかわらず拓人は那月のことが好きだった。

高校に入ってその想いはさらに強くなった。

那月のように世間体を気にしなくて人にこびを売らない性格の女が

拓人にはマストだったのだ。

っていうより拓人は基本どMなんだな。


泣きたいくらい那月のことが好きなはずなのに拓人は一度も自分の想いを

那月に告ったことがなかった。


思春期・発情期真っ盛りの本田 拓人ほんだ たくと

頭の中はもうエッチいことが鳴門の渦みたいにゴーゴー渦巻いていた。

自分だけ異常なんじゃないかってダチに相談したら俺もそうだって言われた。

ちょっと安心しながら日々悶々とした欲求を抱えて学校へ通っている。


で、当然のように誰かとエッチがしたい願望が膨らんでいくわけで・・・

その願望はまだピークにまでは達してない。

もしピークまで行ってたら、たぶん性犯罪者で捕まってるかもしれない。

それはヤッちゃいけないことを道徳心と理性でなんとか抑えている。


だけどもし、させてもらえるなら好きな子のほうがいいに決まっている。

ってことは拓人がエッチがしたい相手はただひとり・・・。


だからこそ那月がエッチの練習をさせてくれるって噂が本当かどうか

彼女に確かめないと眠れないのだ。

もしそれが本当のことなら、自分もお願いしてみてもいいかな〜なんて

拓人は思っていた。


だけどよく考えたら、誰か他のやつが那月とそんなことしてるってことに

なるわけで・・・それはヤバいって拓人は思った。

拓人はヤキモチを妬いた。


じゃ〜なおさらだ・・・これをきかっけに自分の気持ちを那月に告って

しまおうって拓人は思った。

早く那月をゲットしたかったし、いつかは想いを告げないと俺の青春は

那月ロスになって終わってしまう。


「俺の初エッチの相手は那月しかいないんだ」

「那月のパンツを脱がすのは俺しかいないんだから・・・」


「だけど、その前にデモンストレーションだな」

「よし、思いついが吉日、出た日が命日、早速行動開始」

「那月・・・待ってろよ」


那月の気持ちも知らないで拓人は勝手にそんなことを思っていた。


つづく。



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