わたし。

津村 実空

第1話

あの日、君がいた世界で

わたしはいつも、笑っていた


寂しげに微笑む君は

どこか、儚げだった

今にも、消えてしまいそうで

君を照らしたかった


君がいた時間

ふたりで、手を繋いだね

ふたりで、時間を紡いだね


それは、君だったから

未来より、過去だったから


君を見送って

ひとりになった。


夏の夕暮れ、

誰かの隣で、微笑んでいる君に


今度は、掴めますように。

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わたし。 津村 実空 @misora05

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