過去の世界

ボディガードは意外とすぐに見つかった。近くにある兵士団で1人貸してくれるというので剣術上級炎系統の技を使えるジークと言う人だ。

ジークと一緒に俺たち双子は外の世界に初めて出るのだった。

ジークは30過ぎくらいのおじさんで昔の話をよくしてくれた。およそ300年前くらいに魔術と剣術の大きな戦争 通称第一次魔剣戦争  というものがあったそうだ。その戦いは結局剣術の方が勝ったのだが剣術使いには1人ものすごい強いエルフがいたそうだ。そのエルフは今は行方不明でどこにいるか分かっていないそうだが会った時には一度強さを見てみたいものだ。

その戦争の結果魔術を使う人のほとんどが亡くなり今神級魔術を使う人は1人もいないそうだ。

俺が神級魔術を使い魔術界を一変させてみたいところだ。ジークに父の名前を言ってみるとジークは「そいつは昔S級冒険者の中でもトップクラスに強くて1人でデス大陸を通った天才と言っていた」父がすごいのは分かっていたがここまでとは思ってもいなかった。恐らく王級剣士が10人で戦っても勝てないそうだ。

俺たちが最初に出会った魔物はメタルスライムだった。「ジークにあいつならお前たちにも倒せるだろう」と言われたので魔法を打ってみたけれどまったく効かず結局兄が1人で倒してしまった。やはり俺には才能がないのかな...

その夜ジークに「ハーベストは魔力量を増やす練習をすれば強くなれる」と言ってくれた。

どうやって増やすのかと聞いてみたが「確信はないのだが魔術を使えば使うほど魔力量が増える」と言っていた。明日から魔力量を増やす練習をしてみようと思う。

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