夢の残滓

水の月

何時（いつ）からだろう？

二人の距離は　大きく開いて

一緒に歩くこともなくなっていた

どうしてだろう？

あなたへの想いは　大きく膨らみ

この胸を押し潰していくのに…

すれ違いの日々に　歪んでいく視界

逢えない時間に　積もっていく想い

逢いたい…逢えない…

あなたは今、何をしているの？

水面に映る月が満ちて

私の心をキュッと締め付ける

水面に映る月に惹かれて

そっと踏み出した一歩がきっと

あなたの許に続くと信じて

祈りの中で

私は月とあなたの夢を見る

どうしようかな？

いつかは離れ離れになると

解っていたのに…ずっと一緒にいたい

でも、駄目ね

あなたはどんどん　小さくなって

手の届かない場所へ行ってしまう…

せめて夢の中では　隣りを歩かせてね

あなたも知らない　私の願いは

見詰めて…見詰めたい…

あなたは今、何処（どこ）にいるの？

水面に映る月が冴えて

空気が澄み渡ると　この心を

照り返す月に導かれて

そっと踏み出した一歩がきっと

あなたの許に続くと信じて

祈りの中で

私は月とあなたの夢を見る

水面に映る月が満ちて

私の心をキュッと締め付ける

水面に映る月に惹かれて

この心を

照り返す月に導かれて

そっと踏み出した一歩がきっと

あなたの許に続くと信じてる

優しい光に包まれて

私は夢を見る　月とあなたの…

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湖に映る月の光が優しく満ちみちて

『私』が見る夢とは……。