男嫌いの私が男を好きになれるまで
根無し草
第1話 男が嫌い!嫌い!!嫌い!!!
私は男が嫌い。
男はとにかく、
汚い。嘘をつく。そして、巧妙に女を騙すのだ。
とにかく何よりも信用ならない生き物なのだった。
好きだ、愛してるだ
言う割に他の人にも同じことを言う
あまりに不義理で、罪悪感あるの?って
咎めたくなる。
お母さんが、私を育てている間にお父さんは若い女と不倫をして、去っていった。
それも由来しているだろう。
だからこそお母さんの
言葉は
胸に突き刺さるような、繰り返される言葉
"お父さんのような人は好きにならないでね"
私には
深く深く突き刺さった。
それから、、、、、
男を避け続けて私は、成人して就職していた。
面接官も上司も男。男。男ばかり。
男はそんなに偉いのか?
女の人の方が話しやすいのに。
なんでこんなに、テンプレみたいに
男の人でも響く言葉を選ばなければならない。
そう思いながら就活した。
生きていくのに
男はいらない。
私は心の内にそう決めていた。
妹もいる。
お母さんもいる。
女友達もいる。
男なんて居なくていい。
結婚なんて求められたくない。
そんなものにすがらなければいけないのなら、
私は一人で生きていきたい。
恋愛経験も皆無な私はそう思っていた。
あの人に。
その人に、出会うまでは。、、、
その人は、こちらの感覚からすると
女でしかなかった。
感覚とはとても繊細なもので、
ぴんとくるというように
その場でわかるものなのだ。
周りには女の子。
その子も女の子。と完全に思った。
だけど、
「初めまして」
その声は男性のものだったのだ。
、
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