第11話 終わりに

長い歳月が流れ、わたしは今、

19歳のあの夏から、余りにも遠い場所にいる。



K市のあの店、あのドライブ。


素人と玄人の境界線上をワクワク、ドキドキ…

胸躍らせながら駆け抜けた、19歳のY美とわたし。


狭い境界線から転がり落ちた、その場所が

偶々たまたま、わたしは素人側で

偶々たまたま、Y美は玄人側だった。


そういうことなのだろうか?







Y美の消息を、今さら知りたいとは思わない。



ただ、

Y美のこと、19歳の夏休みのこと

そんな昔話を

わたしは誰かに、そっと話してみたかった。

















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19才・夏休み 野風 菜々 @fugu2525

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