第7話 慣習


ドライブは、店も公認の

なんいうか、慣習みたいなものだった。



「ナニワ金融道」なら、この辺りから

ヤクザが登場し、恐ろしい展開になるのだろうが、


現実は・・・

当たり前だけど全然ちがっていた。



高い時給。楽な仕事。安全。

三拍子揃ったら、女の子はいくらでも集まってくる。



そんな女の子の群れの中から、

特別報酬を望むを、 

ホステスさんは見抜き

助手席の話をもちかける。


もちろん、仲介手数料など取らない。

ゴリ押しもしない。


客のサイフも

若い女の子の価値も

知り尽くしているホステスさんたちの

一種の 老婆心 から

始まったと慣習だと、

黒服の男の子は言っていた。



真偽のほどはわからないが・・・

客には疑似恋愛の楽しい思い出が残り

女の子は臨時収入を手に入れ、

ホステスさんは客からの信頼を得る。

つまり、三方よし!


あれ、意味が違うか?


まあ、各自、ほどほどに報われる、システムだったとは言えるのではないだろうか?

















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