優しい死神が夢を語る話。
めちゃくちゃ良かったです。まずテーマ、伝えたいメッセージもストレートに入ってきました。前半の死神が魂を迎えに行くところは他の小説にない独創性があるのに具体的なイメージが頭の中に湧いてきてわくわくしました。
だからこそ死神のメッセージも同じように具体的なシーンを通して読みたかったです。地球や宇宙のあちこちで死ぬ間際に叫ぶ魂だったり、ゆったり死を受け入れる魂を迎えにいく"シーン"を通して伝えてみてほしかった。長くなっても、長い話に慣れてなくて書ききれないのだとしても、この作品はそういう風に読んでみたいと私は思ってしまいました。
作者さんの舞台設定、モチーフの選択、世界観はすごい魅力を持っているからもったいない。そう思うくらい良い作品でした。是非もっと具体的なシーンを重ねた作品を書いてみてほしいです。必ず読みにいきます。