第125話 おっさん、そのトイレはダメ
番組の収録が終わったあと、
会社の名刺を渡すなどという残酷なことはせずにちゃんとスマホを出して交換していた。
ってか、
スキル『情報端末化』の
連絡先の交換も俺がQRコードを視認すれば完了するくらいには人間辞めてるんだが。
カモフラ用に『収納』に入れてあるから持ってると言えば持っているがほとんど取り出すことはない。
俺でさえこうなんだから、AI本体である
そういう認識だったから持ってるのが意外だったんだが・・・
持っているようだ、それも可愛い色のケースをつけたやつを。
それもそういうギャップでも狙ってやってそうだな。
ってか、距離近いな。
どっちかっていうとアイドルの娘の方からグイグイきてる感じだと思うが。
アイドルの娘は目をキラキラさせめっちゃ嬉しそうに
(それも可能かと)
冗談で思っただけなんだが、持ち帰って何する気だ、ナニを。
(感覚共有も可能ですが)
え?ホンキで持ち帰る気なの?
ってか共有って女子の感覚だろ?流石にそれを知るのは・・・
(途中から生やしましょうか?)
ナニをだよ!?
ってかやめてやれよ、まじでトラウマになるぞ。
あるいは歪んじゃうぞ。
すでに
本気でやめてあげてほしい。
誰とも恋愛できなくなるぞ。それか繁華街の路地を1本奥に行った所しか・・・
ちなみに似たようなことが、他の局でも起こっていた。
隣に座ったアイドルに留まらず、丁寧な対応の女性ADさんだったり、局アナさんだったり。
どの局でも最低1人はコマしていた。
あの無表情からの笑顔でイチコロなんだろうか。
なかには小学生くらいの子役(男子)も犠牲になっていた。
初恋泥棒かよ。
性癖歪めてやんなよな。
いや、俺と同じ好みになったってことか。将来有望じゃないか。
好きにしろとは言ったけどさ。
俺の考えていたのと全然違うベクトルで好きにやっていた。
あと、あのアイドルだが、
報告に添えられた
(学習したことを実践するのは重要なことなのです)
とのことだ。
学習したナニをアイドルの娘に実践したのだろうか。
さすがに悪いので感覚共有などで覗いたりはしなかったが、どんな百合百合な光景が繰り広げられたんだろうか。
報告にはその時の記録の保存先が添えられていた。
丁寧にそのアイドルの娘の名前のフォルダで。
映像だけでなく、仮想空間に入って
観るならまだしも百合体験の扉を開くのにはまだ少し勇気が足りない。
と言うか、
そう考えると、機械✕人間とか、人間✕機械とかそういう別のジャンルのような気もするが・・・
でも肉体は生身なんだよな。遺伝子レベルで考えると俺と全く一緒だし。
まあ俺がやれと言わない限りそんなことはしないと思うが。
ちなみに俺の性癖的にはありだ。
機械じゃないが機械(による)孕ませなんてジャンルもあるようなので同好の徒は存在するらしい。
人の業は深いな。
こんな事を考えていると本当にばら撒いてきかねないので止めておこう。フリじゃないからな。
ちなみに有名女子アナや名も知らぬADさんの名前のフォルダも増えていた。
どんだけお盛んなんだよ、ウチのAIは。
さすがに子役の子はお持ち帰りしなかったらしい。
まあそれをやったら完全に誘拐な上に淫行だからな、そこまではないか。
ん?なんだこの多目的というフォルダは・・・
・・・それはまじでアウトだと思うぞ。
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