昼間に見る夢

ゲレの工房

第1話:昼間に見る夢

私はこれまで、小説というものをまともに読んだことがない。この文章もおそらく、口語と文語が入り混じり、読みにくいものになっているだろう。そして、チラシの裏に書くような内容かもしれない。それでも良ければ、読んでいってほしい。本当にくだらない話なのだから。


最近、ひどい悪夢を見るようになった。うなされて目が覚め、ひどい頭痛に襲われる。その夢の多くが、私が社会不適合者であることを示している。


私は、まともに働けていない。働く理由が見いだせないのだ。


もちろん、人が働く理由は生きるため、お金を稼ぐため、家庭を守るため、そんなことは理解している。しかし、それ以上に、働くことが苦しいのだ。


人間関係、拘束時間、私の体の弱さ、心のリズム――少なくとも私が見てきた世界では、働くという行為のほとんどが私の体質に合わない。


会社勤めは、少なくとも私には向かなかった。人間関係を築けず、上司の指示は叱責にしか聞こえない。集中力も就業時間までもたない。


自営業もまた、うまくいかなかった。自己アピールができず、自分の得意なことや不得意なことを言葉にするのが難しい。


私が言語面で発達障害を持っていること、自閉症であることは知っている。医者もそう説明するが、解決方法については教えてくれない。


夢の中では、多くの人々が私を叱責する。良い大学に入ったのに、たくさん勉強したのに、周りの人は偉くなったのに、親戚はみんな頑張っているのに――どうして、私だけがこんな失敗作なのかと。


時折、大学に入りなおす夢も見る。もう少しランクを落とし、ちゃんと勉強し直し、専門的な知識を得て、少しは働けるようにと。


単純作業の夢も見る。事務的に数字を打ち込むだけの作業や、ラインに流れてくる製品を組み立てるだけの仕事。


どんな夢を見ても苦痛で、走り、飛び、逃げる。そして、地面に叩きつけられ、泣き叫び、地面を殴る。夢の外でも叫び、物を殴り、自分の声と痛みで目が覚める。


対策の薬は飲んでいる。夜はそれを飲んでいる。だが、昼寝をしてしまうと地獄だ。また、悪夢を見てしまう。それだけの話だ。


私は普通の人間になりたかった。普通とは何か分からないが、多分、社会で働き、お金を稼ぎ、ちゃんと生きていける人のことを指すのだろう。


私は普通の人間にはなれなかった。今からでも遅くないという人もいるかもしれないが、病気のことを考えると、寿命も短いだろう。


こんな文章を読まされても困るという人も多いだろう。そう、これはチラシの裏に書くような内容なのだ。誰かに読んでもらうような文章ではない。ただ、書かないと、私が辛かっただけなのだ。


こんなところに書くなという人もいるかもしれない。でも、誰かに読んでもらいたいという願望がある。自分の苦しみを人に伝えたい、叫びたい、それは当然のことじゃないか?


もしピアノが弾けたなら、自分の辛さを歌にして、大声で叫びたいよ。それで何かが変わるわけではないが、少なくともその叫びで、辛さが和らぎ、もう一眠りできるのだから。

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