魔王討伐7

魔王と負う罰

【強くてニューゲーム】

【つづきから】

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校舎の3階、あの教室の中に魔王が静かに座っていた。嫌な汗をかいていた。

殺戮と暴力、そしてなぜか俳句の上手さが試されるデスゲームが繰り広げられた、あの忘れもしない教室。


「見てなさい。私がサクッと倒しちゃうから!」

シュレは私よりもはるかに強いので任せても問題ないだろう。


「ウインドウォール、クラッシュトーデット!」

シュレは、そう言うと魔王を木っ端みじんにした。

「やったッスか!?」「……」

かと思えば、魔王は復元し、元の姿に戻ったかと思えば、また、木っ端みじんになり……。

これが何十回か繰り返されて、ちょっとだけダメージを受けた状態に落ち着いた。

「そんな、私の攻撃が効いてない!?」

「縺?縺??縺阪>縺溘◇縺、繧医☆縺弱k繧薙□繧」(だいぶきいたぞつよすぎるんだよ)

魔王は、魔王█ームを発射し、私とシュレに直撃した。


「あれ?なんともない?」

「ククク……そのような軟弱な攻撃で我を倒せるとでも思ったか!」

シュ、シュレさん?シュレは魔王をひょいと抱きかかえると、どこかへ走り去ってしまった。

「シュレ!どこ行くんだ!待って!」

シュレがいなくなってしまい、途方に暮れる。


機関の協力の下、シュレは東京方面へ向かっていることから、地下鉄から新幹線に飛び乗り、東京へ向かった。

東京で30分ほど待機していると、機関はシュレの居場所を突き止めてくれた。

渋谷のひときわ高いビルの屋上だった。


――――


――


このビルにシュレが……。ぽつりと、弱音がこぼれてしまう。

「私が勇者である必要、あるんだろうか。私が勇者なんかじゃなければシュレが――」

「勇者ッ!しっかりするッス!勇者であることに疑問を持ったらダメっス!!」

そうだ、そうだな。私がシュレを助けねば。


14階の入り口に向かおうとするが、どこが最短ルートなのかはさっぱりであった。

フロアマップでエレベータを見つけるが、なかなかが来ないのか行列ができていた。

エスカレーターで向かうことにした。

14階のカウンターで、事情を伝えると、スムーズに通してくれた。

エレベータの演出を見ながら、演出とは正反対に不安で胸が張り裂けそうだった。

屋上の一つ下の階には、警備員が一般人を通さないようにずらっと立っており、

さらにエスカレーターに乗り、屋上にようやくたどり着いた。


「ククク、よく来たわね、哀れな子羊のざあ~こ♡ども」「縺溘?√◆縺励e縺代※縺??ヲ窶ヲ」(た、たしゅけてぇ……)

「「え、ええー……」」

魔王はハンモックで完全に伸びており、これでは、どっちがネコかわからなかった。

つーか、はるばる渋谷まできてやることか!?


「悪いんですが、ここでシュレ様には死んでいただきます」

「えっ、それは……」

「大丈夫です。後で復活しますから」

「そんなドラゴボみたいな」


シュレはいそいそと着替えると、向き直る。

「ふ、ふざけるな!我は38年生きた獣人なのよ!お前たちに我を殺せるか!」

「シュレ、お前の前にいるのは、4294967296年以上生きた魔神マシンだ」

「えっ、知らなかった……」「そうなの?」「初めて言いましたし当然かと」

……気まずい沈黙が流れる。












































「シュレ、自害しろ」

「そのような命令が通るとでも……?ありえないッ!管理者権限がはく奪されているッ~~!!?」


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「ナニコレ!?選択するわけない!!ねえ、我を選んで!!助けて、助けて!!ねえねえねえ!!」「惑わされないでください」


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「ど、どうすれば……」

【   】

【   】


「ダメですよ!もう!なにも考えないでください」


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【なにも考えない(利用規約に同意します)】


魔王から赤い靄が出てきては、風に流されていった。シュレにまとわりつく。それをただ、眺めていた。


「殺す殺すぶっ殺すッ!!」

「無駄無駄無駄ですよ、そこから一歩も動けないんですから」


「さて、困った人間さんたちですね。どうしましょうか?」

「……」


「とにかく過去へ戻りましょう」

「って、エンディング、なくなっちゃいましたね」

「いっそ私が勇者やりましょうかね。拒否。そうですよね」

「ポータル経由から隕石破壊ルートがありました、勇者さん行きますよ」

「そうだった」


ぼやっとしていた思考がクリアになる。

シュレはずっとなにかをわめていているが、もはや何語かわからないような罵倒を繰り返しているように見えた。

「隕石破壊?また過去に跳ぶんですか?あの……うるさいので離れませんか?」

「嫌です」

なんだかんだシュレがいないと寂しいのかな?


「それが、過去へ行く方法はないんですよ」

「え?じゃあどうするんですか?」


――さっきから外が騒がしいと思ったら、交差点の大画面モニターにシュレが映っており、

「我を好きになれ」と語りかけていた。すぐ下階から怒号も聞こえる。

時間はあまり残されていないようだった。


「さあ選べッ!!!!我か!この世界か!」「しまった!口もふさいでおくべきでした……」

それならシュレだ。

「世界だ」えっ?

「ククク、そうか……」

違う。違う違う!こんなはずではないッ!意識が揺らぐ。


「ああ!書換しすぎてしまいました……!」

「勇者ッ!勇者ッ!自分を確かに!……もう手遅れですね」

「最後の手段がありましたね……勇者!例のポートに捕まってください!」

マキナ様へ手を伸ばす。意識が飛びかける。

最後に見たのは、膨大な魔力が曇天の渋谷の空を割る光景だった。

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