第27話

 目が覚める。


「ん?ここは…。」


そうだ。

忘れていた。

俺は太陽を作ったんでった。

それで…


『どうなったんだっけ?』


俺は立ち上がる。

そして目の前に広がる景色に絶句した。


「グハァ!」


なんだ!?

何なんだこの天使達は!?


そこには2人で抱き合って寝ているルシウスとヴィンゲージさんがいるではないか!

めっちゃ可愛い。


おっと。

話が逸れたが今はそれよりも現状把握が先ですね。

俺はステータスバーの魔法の欄を見ようとしてステータスバーを開く。


「あ…。」


見えない。

使い勝手悪すぎじゃね!?

まぁいっか。


「なんか魔物の反応が無くなったなぁー。」


まぁ気のせいか!


俺はいまだに寝ている2人を起こそうと一歩踏み出す。


➖➖➖[深淵]➖➖➖


「うお!」


え?

なんかルシウス達のとこに行こうとしたら変なとこに飛ばされたんだけど!?

なんか周り真っ暗だし。

こわいこわい。


その刹那,俺の横を何かが猛スピードで横切る。


「あっぶな!!」


俺の横を猛スピードで横切ったもの。

それはナイフだ。

明らかに投げた側に悪意がある。

視線を前に戻す。


「妬ましい妬ましい。」


うわー殺意マックスじゃん。

嫌だわ。

絶対に戦いたくない。

ということで今回はこの人に戦ってもらいましょう!


開門カモンヌエデン!」


「やほん。」


この子は俺のスキル【召喚】で呼び出した亜人だ。

何回かお世話になっている。

ちなみにルシウスとも仲良しだ。


「もー!僕を気軽に呼べるのあおいくらいだよ!?」


そう言って頬を膨らませるエデン。

実はこの子,亜人じゃなくて亜神なんですよね。

しかも天使系の。

ん?

何でそんなに強いのを俺が召喚出来るのかって?


言わせないでくれ…。


「じゃあそこにいる怪しいお爺さん頼むね。」


「任せろ!あ,終わったらルシウス姉と遊ばせてくれ!」


「はいはーい。」


よかった。

これで楽できる。


いや。

別戦いたくないわけじゃないからね?

なんかさっきの太陽といいダンジョンでのことといい,俺が本気で何かしようとしたら世界が耐えられないような気がするからね?

だからなんかもう。

うん。

戦うのが怖いかも。

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