第3話 新興宗教の支配する町(台湾)
台湾(高雄・屏東等の地方都市)では、
○ 毎日のように、街のどこかで道路工事や街路樹剪定、芝刈り(雑草除去 → 農薬は使わない)をしている(日本の役所が毎年3月、予算消化のためにやる道路工事ではありません)。
○ 自転車が走りやすいように、車道と歩道の段差がない施工・改修を行っている。
○ 自転車(&歩行者)専用道路が、日々拡張・整備されている。
○ 街中至る所にゴミ箱が置いてある。
○ 毎日、可燃ゴミと不燃ゴミの収集車が交替で街を循環している。収集車が巡回する地区以外の人間がゴミを持っていっても受け付けてくれる。
○ 小中高・大学構内のゴミ捨て場にゴミを持ち込んでもOK(各地区のゴミ収集が完備されているので、学校までゴミを持ち込む必要などない。)
○ 駅改札の内外にトイレ・ゴミ箱が完備。
○ 駅構内(改札の外)には浄水器(冷水・温水・熱湯)が完備。
○ 駅構内(改札の外)にある、電気掃除機用のコンセントは解放されているので、ホームレスが床に寝ている間、スマホに充電している。
台湾には200くらいの新興宗教があるようです。
ある晩、外が騒々しいのでベランダに出てみると、日本でいう街宣車のような車をはさんで数百名の老若男女が太鼓を叩いて、賑やかに行進している。大きな音楽を流す車の上では電車の手すりのような鉄のポールが立っており、それに絡(から)みつくようにしてTバックのグラマーなお姐さん2人がセクシーダンスをしている。
或いは、同じように数百人が行列行進し、そのなかに、インドの大魔術団かイランの大道芸のように、バーベキュー用の串で両頬を刺し貫いている、背中の皮に串を刺している上半身裸のオッサンが練り歩いていたりする、という光景を見たこともあります。宗教の加護のおかげで痛くない、というパフォーマンスなのでしょうか。
台湾では、仏教とかキリスト教という昔ながらの宗教が基本のようですが、台湾人の住む町や地区によって様々な地場宗教(新興宗教)があるようで、皆必ずなにがしかの新興宗教に属しているようです。台湾人とはいっても、さすが元は中国人、文化の多様性も、彼らの長い歴史と同じで奥が深いのでしょうか。
台湾の新興宗教とは、日本人の私にとっては(言葉がわからないということもあり)オドロオドロしい(奇っ怪・奇妙に)感じられます。しかし、そんな彼らの運営する街とは、日本に比べて格段に住みやすい。というか、当たり前のことをやっている。
「ゴミとトイレ」というのは、人間が生活していく上で必ず発生する「排泄物」であり、国民の税金とは、まず第一にその処理に使われるべきものです。そんな当たり前のことをやっている新興宗教国家の台湾。
一方、口先ばかりきれい事を並べ立てるくせに、人間としての基本的な生活を保障する政策・施策をとることができない、新興宗教国家(戦後、アメリカから持ち込まれたアメリカ教の影響を受け、本来の在来種日本人としての文化・社会観を喪失してしまった)日本。
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