ダンナの呪いで男子系虚構世界へ転生させられてしまった

プリオケ爺

雪の中

「あなたには転生のギフトが贈呈されました」


ギフトを贈呈・・・なんか重複してなーい?


「転生・・・仏教とか北斗神拳とかのアレ?あたし一応キリスト教なんだけど」


「だいじょぶですよ、死んだら宗教関係ないすから」


はぁ、ないっすか・・・目の前のチャラ男系天使がのたまう。


「流行りの悪役令嬢系とかどーです?ここ20年くらいトップ人気ですよ」


20年続くハヤリとかそれもう定番じゃん。なんなんコイツ・・・


「生き返ってダンナに復讐するのはムリなの?」


うまく離婚に持ち込めると思ったんだけどな・・・家買った時点から地道な嫌がらせをコツコツと積み重ねほとんど帰ってこなくなりこりゃひょっとしたら自殺まで追い込めるのでは?と毎日ウキウキ浮き立つ心で過ごしてたら突然刺されたんだよな~クッソ痛かった。ほんと死ぬかと・・・あ、死んだのか。


「復讐どころか、なんか呪われてますよ。かなり強い力で・・・」


「ふーん?まぁ弱者って呪うしか芸がないしいーんじゃないの。で、そのナントカ令嬢?でいいわよさっさと飛ばして」


「えっ・・・飛ばす・・・て、ああ、ギフトつーのは僕があなたに贈る能力のことで、ですからご自身で向かってください」


「・・・どーやんのよ」


「そうですね、とりあえず強く祈ってみては?」


祈る、てなんなん・・・


「公爵令嬢公爵令嬢・・・・・フンガァアアアアアアア!!!!!」


とりあえず叫んでみると、全てが白い光に包まれた。



そうして新たに生を受け、ハイソでゴシックな世界で宇宙的規模の公爵家令嬢として大過なく過ごしてたあたしはまさかのブ男に恋をしてしまい家を追い出され子を産み男に逃げられ8歳にまで育った息子と一緒に吹雪の荒野をさ迷っているのであった。


マジでクッッソさみぃいいいいいい!!!!これがダンナの呪いか?!




――――――――――――――――――――


2024/07/02

アカウント行き来すんの怠くなったので短いうちにこっち移稿しまぷ



2023の六月くらい

これもおっさんが書いてるので・・・じゃなくて深い考証と闇の設定により、なんだっけ、アレですボキャブラリー?主人公の言動が初老男性ぽい味付けになっているんですよ

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