いつも支えてくれるキミを癒したい真面目過ぎる生徒会長ちゃん。

千八軒

シーン1 いつも助けてくれるのね

 SE:教室の扉をひく音


 あ……、来てくれたの? ずいぶん早いのね。あなたのクラスのHRは長いと聞いていたのだけれど……。そう。そうなの? 今日は先生が急用で。そう……。


 ふふ、それは良かったわね。長瀬ながせ先生は話が長いもの。


 そう。うん。私のクラスはいつも早いの。先生が面倒くさがりなのかな、いつも最低限のことしか言わないから……。


 え? ううん。クラス委員長はさすがにやってないわよ。だって、生徒会長をしながらクラス委員もしていたら変でしょう?


 私だったらやってそう? え……、そんな風に見えるかしら……。


 そう。そうね。確かに。自分でも自覚している。私は頼まれたら断れない。それが原因で仕事が重なってしまって……。今日も……。


 SE:椅子を引く音


 え、何をやればいいか? (演技:驚き)


 そんな……、これは私が頼まれた仕事だから。それにあなたも副会長としての仕事があるでしょう? ……後回しでいい? ダメよそんな。それじゃあなたが帰る時間が遅くなるじゃない。


 ……え。あ、うん。うん。そうね。確かにそう、なのだけれど……。(演技:だんだんと自信がなくなる感じで)

 

 演技:溜め息


 ええ。そうね。二人でやれば早く終わるわ。あなたの言う通り、その方が効率的……。


 え、書類を渡せって……。(演技:驚き)……うん。ありがとう。ごめんね巻き込んで。


 ううん。違うの。迷惑とかじゃなくて。

 いつも申し訳ないなって思っていて……。


 そうね。あなたとのお付き合いは長いけれど、いつも助けてもらっているわ。小学校の時だって……。え? そんな昔の事忘れた? 


 ……ふふ、私は忘れてないけれど。


 あなたはいつだって私を助けてくれる。本当に頼りにしているのよ。

 今だって、誰もやりたがらなかった生徒会の仕事を一緒にしてくれて……。


 気にするな? 幼馴染が困っていたら助けるのは当たり前……、って。


 ふふ、そういうところ。本当にいつも、ありがとう。

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