夏 そこにチョコミントフレーバー


 弾けそうな新鮮な青さの空には

甘く滴る恋も情熱も溶けている

ただ昇る灼熱の太陽は

淡い想いが染みている


あの頃は若さのままにはしゃいで

無邪気な人の子だったよ

時過ぎるほどに夕立に写る面影は

誰かを安ずる寂しさにも似た気持ち

夜の花火が妙に煌めいて

雲は屋台の綿菓子のよう

季節が終わりへと向かう度に

汗の滲む素肌に流れたそよ風が

すうすうと切なさ感じさせる


人それぞれのくちどけがあるさ

忘れられぬ一時ひとときがあるさ


和め心と毎年一口食べては

懐かしい夏の味

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