エンドロールの向こう側


 物語が終わりをつげる

時経つ速さは心地好さ

景色は揺れだして 流れくるは切な歌


余韻が記憶を連れ戻る

哀楽が何度もよみがえる

さよならを言わないで

まだこの身を包んでいて欲しい


眠れこの胸の中に

永久であれと願う

繰り返した回想に

刻まれたのは 温もり含む擦り傷


熱さ込み上げれば 込み上げるほどに

終わりの後の けたたましいさみしさよ


もう少しだけ

もう少しだけ

夢の中で泳がさせて

ひだまりへと変わるまで


煌めく想い出の宝物よ


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る