第2話〜活動開始?〜
黒江side
翌日
茜「あ!黒江さん!おはよ!」
黒江「おはよ」
ねぇ、俺はさ、周りに合わせてばっかりで、本当の信じ合える仲間なんかいなくて、自分のこと何も言わなくて、そんなつまらない人間に、きっと、思われてたんだよね。
黒江「ねぇ、」
茜「ん?」
黒江「どうして、みんなさ」
茜「うん」
こんなこと、聞いても良いのかな。ましてや昨日仲良くなった子に…
黒江「ッごめん、やっぱなんでもn」
茜「言ってよ」
黒江「え?」
茜「気になるじゃん?w」
あぁ、本当に茜さんと居ると気が狂う
黒江「…なんでみんな、分かりもしない他人の気持ち考えながら行動してさ、傷ついて、そんなめんどくさいことしてるのかなって」
茜「んー、確かにねぇ。他人の気持ちなんか分からないし、その人のこと思って行動しても逆に傷つけることもある。自分が傷つくことだってあるよ」
黒江「でしょ!?だったら、何も考えずに生きてた方が楽じゃない?」
茜「それはどうかなw」
黒江「え?どうして?」
茜「だってさ、それって、みんなに合わせてるだけの自分の意思がないやつでさ、そんでもって、自分が傷つくのが怖いからって守ってるような。そんな人間にしかならないよ?」
黒江「ッ!!」
確かにそうかもしれない。いや、そうなんだ。自分が可愛かっただけ。自分が傷つくのが怖くて、守ってる。
茜「それに、そんな生き方してたら、人生つまらないでしょ」
黒江「……俺は、つまらなくてもいいからって楽な方を選んでた。変な屁理屈を言い訳に、自分を、守ってた…」
茜「いや、屁理屈なんかじゃないよ。分かりもしない人の気持ち考えて行動して自分が傷ついて、バカバカしいことしてるみたいじゃん?wまぁ、それが人間なんだけどねw」
そっか、だったらさ、俺はもう、自分だけを守るようなこと、辞めるよ。
黒江「ありがとう、茜」
茜「え?あか、ね?」
黒江「俺、入ろうかな、アオハル部!」
茜「え?え、え!?」
黒江「これからよろしくね!茜!」
茜「うん!よろしくね!黒江!」
放課後
晴れて?w俺は、アオハル部の部員になったのだけれど…
黒江「はぁ!?部員は俺と茜しかいないー!?」
茜「う、うん…あはは…w」
黒江「もー!部活届けも出してないんでしょ!?」
茜「ごめんなさい…でも、流石に1人じゃ部活作れないかなーって思ってさ、?」
黒江「まぁ、それは確かに…?」
茜「でしょ!?」
でも、それじゃあ部活なんて呼べないじゃん…
黒江「はぁ…よし!部活届け出しに行くぞー!」
茜「ぇ、お、おー!」
職員室
海斗「うーん、なるほどねぇ…」
黒江「ダメですか?」
海斗「学生は青春。とても良いと思うし、了承したいよ?うんうん。」
茜「んーと、それは出来ないってことですか?」
海斗「いやーね、可愛い生徒たちの願いをできるだけ叶えてあげたいんだよね。でもね、そんなSUPER GLEATな先生でも出来ることと出来ないことがあってね」
黒江「勿体ぶらずにお願いします」
海斗「真面目な話するとさ…部活を作るには普通、部員が最低5人は必要なんだよね」
茜「え、」
黒江茜「えー!!」
海斗「部員を集めてからもう一度来てくれるかな」
黒江「分かりました…」
茜「5人…すぐ集めてきます!」
黒江「え"」
茜「大丈夫だって!」
まじかよ…
黒江「海斗先生ありがとうございました」
海斗「いえいえ((ボソッ…むしろ力になれなくて申し訳ないね…」
黒江「?何か言いました?」
海斗「いや…黒江さ」
黒江「はい?」
海斗「変わったね」
黒江「へ?」
海斗「先生は嬉しいよ?友達いない訳じゃないのは見て取れた。けど、周りに合わせてばっかりで、自分の意思なんかそっちのけだったでしょ」
黒江「え、まぁ…w」
海斗「強がりなんてする必要ないよ。痩せ我慢なんかする必要ないよ。もっと、わがままになってもいいんじゃない?」
黒江「ッ…はい!ありがとうございます!」
先生の言葉は心に響いた。ちゃんと見ていてくれてるんだなって、正直思った。でもね、先生。
廊下
茜「海斗先生さ、」
黒江「ん?」
茜「なんか、悲しそうだったね」
黒江「…そうだね」
俺達だってちゃんと見てるんだよ。
先生の表情は、どこか儚げで、悲しそうで、自分にも、言い聞かせているみたいだった。
?side
?「転校ねぇ…だるいなぁw」
?の母「そんな事言わないの。新しい友達沢山作りなよ?」
友達なんか別に要らないのに
?「…はーい」
私はまた仮面を被る
みんなが悲しまぬように、優しくて笑顔が絶えない。そんないい子ちゃんの仮面。さてと、また明日から猫の仮面を被りますかね
?「にゃーん…なんちゃってw」
〜𝓽𝓸 𝓫𝓮 𝓬𝓸𝓷𝓽𝓲𝓷𝓾𝓮𝓭 〜
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