第22話 魔法使い達の住む森で
セレディア王都から魔法使い達が多く住む西の森へとアリシア達はディオンとルークを先頭に進んでいた。
森の中の木々が太陽の光を遮る道中、アリシア達は長く歩くとアルナの顔色が悪くなっていた。
その様子に気づいたアリシアがディオンに近くで休憩出来ないかきいた。地図を確認したディオンがもう少しで開けた場所に着くといい、それまで歩けそうかアルナに聞いた。
アルナは歩けると言ったが明らかに限界だった、見かねたルークがアルナの所まできて背中におぶさるように言った。
アルナは遠慮しようとしたが仲間たちからも促さかれると礼を言ってルークの背中におぶさった。
アルナの身体はとても軽かった、日頃からルークにからかわれるソフィアはルークに言った。
「ルークはアルナの事、大好きだもんね」
「そうだな、誰かさんより軽いと思うしな」
ルークがそう返すとソフィアは悔しそうにした。
アルナを背負ったルークの代わりにシエナが先頭へと立ってアリシア達は休憩出来る場所まで再び歩いていく。
開きけた場所の手前でディオンとシエナの動きがとまる。開けた場所にはオーガが五体ほどいた。
ルークはその場にアルナを降ろすとソフィアがアルナにインビジブルの魔法を使いナディアに言った。
「アルナをお願い!」
「まかせて!」
ナディアがそう返すとアリシア達は武器を構えた。
ソフィアとシエナが破壊魔法をオーガに放ちオーガの二体を倒すと残ったオーガ達との接近戦になった。
ルークとディオンがオーガの一体を相手にしてアリシアとシエナは1人でオーガを1体ずつ相手にした。
アリシアはオーガが武器を振り下ろすと横にさけて手にしたクレイモアで胴体を一閃した。
シエナはオーガの脚を狙ってバスタードソードを振るう、脚を切られたオーガは倒れるとシエナに頭を割られた。
ディオンとルークはオーガを挟みうちにして倒す。
戦いが終わるとソフィアとルークはアルナとナディアの元へ行った、ソフィアがインビジブルの魔法を解くとルークは再びアルナを背負って開けた場所に連れて行った。
その日はその場所でキャンプをすることにした、夜に炎を囲っていたディオンは初めてアリシア達と出会いキャンプをした日を思い出していた、そして今まで冒険して先程の戦いをしたアリシア達を見てディオンは思った。
(こんなにたくましくなるとはな)
その晩シエナを見張りにしてアリシア達は休んだ。
シエナは地図を見た、魔法使い達の里はすぐそばに記されていた。
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