第10話 役に立つでしょ?
王都に滞在していたアリシア達はカタリナが着いた事を知らされ王城へと向かった、謁見の間にはカタリナとエイベルと臣下達がいた。
カタリナはアリシアともう一人の娘シエナに気づくとシエナの方に近寄り抱きしめて言った。
「シエナ、、、。本当にごめんなさい」
シエナはカタリナの抱擁を受けて抱きしめ返して言った。
「私より父上の方が寂しがっています、レイノルズ王国へと戻りましょう母上。」
「ええ、ありがとうシエナ。」
カタリナはそうシエナに返すとエイベルにも礼を言った。
エイベルは南の港町へと向かい船を用意するようにいったがシエナは自分が乗ってきた船が港町の沖に停めてあることを告げてその船に乗るように提案した。
エイベルは承諾したが臣下の1人がエイベルの身を案じて異を唱えた。
エイベルの身辺を守る近衛騎士団、聖皇騎士団の団長トリスタンが自らと数人の近衛騎士がエイベルの身を守ると誓いシエナの提案に賛同すると臣下達も納得した。
そして次の日アリシア達は王都から馬車で港町へと向かった、港町に向う道中小さな街へと宿をもとめたアリシア達は街の領主の元へと赴いた。
街の領主はエイベルを見て直ぐに一番の客室へとエイベルを案内した、エイベルとカタリナそして近衛騎士達で客室が埋まる事になるとアリシア達は街の宿屋に泊まる事にした。
街には活気がなく人々は皆家に閉じこもっていた、宿屋に着いたアリシア達が街の事を聞くと宿屋の主は街の外にある墓地から死体が甦って近づくもの達を襲ってくる話をした。
アリシア達はその墓地に向かう事にした。
街の外へ行き宿屋の主から聞いた墓地の場所へと向かいと死体が歩きさまよっていた、ゾンビだった。
近寄ってきたゾンビの腕をシエナが切り落としたがゾンビは怯まなかった。
「シェイダル神よご加護を!」
アルナがそう祈るとアリシア達の武器に祝福が与えられた。
「これでゾンビ達にも攻撃が効きます!」
シェイダル神の祝福を受けた武器を手にしたアリシア達は次々とゾンビ達を倒していった。
ゾンビ達に気を取られていた時、アルナが死体を蘇らせた死霊術師に捕まった。
ゾンビ達を片付けたアリシア達に死霊術師が武器を捨てるように言う、こっそりと死霊術師の後ろに回っていたナディアは
「お姉ちゃんをはなせ!」
そう言うってククリで死霊術師を切りつけた。
「ッこの!!」
死霊術師がナディアの方を向いてナディアに魔法を使おうとした瞬間ディオンの矢が死霊術師の頭を射抜いた。
開放されたアルナにナディアが近づいて言った。
「お姉ちゃん大丈夫?」
「ありがとうナディア貴方のお陰ね」
アルナはそう返して笑顔でナディアの頭を撫でた。
「えへへ、役に立つでしょ?皆」
ナディアの一言にアリシアが言った。
「まったくね。」
ルークやディオンそしてシエナもナディアの一言に笑顔になった、街の困りごとを解決したアリシア達は戻って領主に報告すると大変感謝された。
アリシア達は宿屋に泊まって休んだ、この街から港町へはすぐ近くだった。
次の日の朝アリシア達はエイベル達と共に馬車にのり港町へと向かった、、、。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます